中国の米原油輸入急拡大、世界的な原油フローが一変も
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赤字の大半を中東で出し、ほぼ同額の黒字を北米で稼いで貿易収支を均衡させているのが我が国の現状です。原油輸入の9割がたを中東に依存する我が国ですが、エネルギーの調達リスクを減らすため購入先を分散できないの?と尋ねると、往々にして“精製装置が硫黄や硫化水素の含有量が多い中東産原油向きだから変えられない”という答えが返って来ます。
「ブラジルやノルウェー、西アフリカなどからグレードが同程度の原油輸入を減らす」とあるので中国は硫黄や硫化水素の含有量の少ない原油の間で調達先を変えるだけかも知れないけれど、中国が簡単にやれるなら、我が国も出来ないものか・・・ 別の意味で我が国も調達先について真剣に考える必要があるように感じないでもありません。原油にカネをかけるか精製装置にカネをかけるかの違いかも知れないけれど、米国から対米貿易黒字削減の圧力も掛かる中、本当のところどの程度変更が難しいものか、誰か教えてくださらないかなぁ。 ^^;現在は、WTIの方がブレントよりも6ドル位安いので、中国としては、(原油タンカーはパナマ運河は通れなくて、喜望峰回りになってしまうことの)運賃増を加味しても、WTIリンクの米国産原油の方が、ブレントリンクのノルウェーやナイジェリアの原油よりも、価格面のメリットが大きいということでしょうね。
日本は、中東の重いけれど安い原油を、高度な製油所の装置によって、石油製品を作っているけど、中東の有事を考えれば、米国産原油の調達を考えても良いかも。(但し、コストは高くなるし、米国が原油供給のFAVORを日本に与えてくれるか分からないけど。)日本では原油の大半を中東から輸入している。しかし、中東は情勢が不安定でいつ原油価格が上がったり、輸入がストップするかわからない。
各原油に特徴があり、中東の原油を代替できないという話も聞いたことがあるが、もしできるなら日本も輸入先のリスク分散をした方が良いように感じる。