[14日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング<BA.N>が14日発表した2019年の総受注数は前年比77%減の246機となり、キャンセルや初期受注の変更を反映した純受注数は54機と昨年の893機から大幅に減少した。

同社は、過去に受注しながらも納入見通しがたっていない機数を勘案すると、昨年は受注がマイナス87機になった、としている。

小型ジェット旅客機737MAXの運航停止が影響、納入数も53%減の380機となり、8年ぶりに欧州大手エアバス<AIR.PA>に航空機トップの座を譲った。

同社の長・短距離旅客機の受注残はなお5400機を超えている。

エアバスが10日に発表した昨年の純受注機数は3%増の768機。納入機数は7.9%増の863機だった。[nL4N29F3JC]

アナリストによると、ボーイングはMAX機の運航停止で毎月約10億ドルの損失が出ていると推定。昨年第3・四半期は約30億ドルのネガティブキャッシュフローが出たと明らかにした。第4・四半期決算は今月29日に発表する予定。

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