「日本型IoTビジネス」の成否を分ける「2つ」の条件

2020/1/17
NewsPicksアカデミアでは、各分野の最先端を走る“実践者“たちを講師に迎え、MOOC(オンライン講義)、イベント、ゼミ、書籍、記事などを通じて、最先端の実学を提供しています。

今回は2019年11月18日に開催された「IoTがもたらすこれからの社会」の模様をまとめたイベント動画を配信。ここでは、動画の見どころをご紹介します。

IoTの未来を展望する

あらゆるモノがインターネットにつながる「loT(Internet of Things)」。話題先行の”ブーム”から”実用段階”に移りつつあります。
IoTは営業、製造、物流といった企業活動から私たちの生活に至るまで、世の中を一気に変える可能性を秘めています。しかし、その全貌を理解し、自らのビジネスに結び付けられている方はまだまだ少ないのではないでしょうか。
本イベントでは身近に活用されているIoT技術を例にあげ、IoTがどのように社会を変えていくか、識者のプレゼンテーションやトークセッションを通してお伝えしました。
登壇者は、ローランド・ベルガー日本法人代表の長島聡氏と、MOOC「IoTビジネス大全」でも講師を務めたウフルIoTイノベーションセンター所長の八子知礼氏。お二人とも国内外問わず、IoTの活用事例について卓越した知見を持ちます。
イベントは八子氏、長島氏のプレゼンテーション、お二人のディスカッションパート、Q&Aセッションで構成。
最初のプレゼンテーションでは、八子氏が「”IoT=モノのインターネット”というのは忘れてください」と呼びかけます。
IoTはモノだけでなく、人の行動や環境も変えるーー。実際の事例などを踏まえ、八子氏が真意を明かします。
また長島氏はプレゼンテーションで、ヨーロッパにおけるIoTの”4大潮流”を紹介。バルセロナのスマートシティ計画など豊富な事例をベースに、本格化している「IoTの社会実装」について解説します。
ディスカッションパートでは、注目のIoT事例、IoTを導入する際に発生するコストやセキュリティの問題、ヨーロッパ・アメリカとは異なる「日本型IoTビジネス」の可能性などを探りました。
特に「日本型IoTビジネス」の成否について、八子氏は「アジアなどグローバルに展開する場合、センシングなどの『技術』だけでなく、それを導入する際に必要となる『資金』も必要になるのではないか」と私見を述べます。
また最後のQ&Aセッションでは「日本から世界へ、IoTのベースになるOSの提唱は可能か」という質問が挙がりました。日本がIoTで世界の覇権を取る上で欠かせない、この構想は果たして実現しうるのか。質問に対する八子氏の回答も注目です。
今回のイベント動画、そして過去に八子氏が講師を務めたMOOCをご覧いただくことで、IoTの理解が深まり、新ビジネスのヒントを見出せるのではないでしょうか。
「IoTがもたらすこれからの社会」はこちらからご覧いただけます(視聴にはNewsPicksアカデミアの会員登録が必要になります)。

来週1月24日(金)はイベント動画・麻生要一×守屋実「新規事業の実践論」を配信する予定です。
動画を通じて、アカデミアの「知」に触れていただければ幸いです。来週以降の配信もお楽しみに。