「長い行列」に並ぶより、抜け道を探せば良い。アメリカで売れたキャリア本『サードドア』著者が語る、モヤつく人への人生論
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どうして99%の人は、みんなと同じように長い列に並ぶのだろう?
アメリカで売れたキャリア本「サードドア」を書いたアレックス バナヤンさんは「長い行列から飛び出して、『抜け道』を探す方が仕事はうまくいく」と語ります。
私がインタビューをしたが、日本語のニュアンスが難しかった。
日本語だと彼の「第三のドア」という概念が、「正規ルートではない外れた道」「ズルをしている」「抜け道」などというニュアンスを帯びるリスクがある。
彼のキャリア論の「ポップさ」を失わないよう工夫しました。
注目のコメント
再掲。最近、伝統的企業(金融)に勤める若い高学歴女子(トリリンガル)にアドバイスしたこと。
私のアドバイス:
「評価が確立して、プロセス型エリートがほっといても集まってくる業界に、新参者としてはいっても、超過利潤にはアクセスできないよ。超過利潤は、既得権者(資本家や経営トップ層)がエンジョイするので。」
「ベンチャーとは、新しい技術やビジネスモデルで、既得権益を倒して利潤の分配構造を自分達に有利に転換するプロセスとも言えます」
「成長する新しい産業に身を置くことが大事なんです。新しいポジションが生まれてくるからね」
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アップサイドを狙う若い方には、「業界のデモグラフィーと成長性を分析して、自分の軸を大事にしつつも戦略的にポジショニングを考えて、そしてリスクを取ること」を勧めています。伝統的企業で順番待ちしても、20-30年後に順番が回ってくる保障なんてどこにもないですからねなるべく自分と重複するスキルセットやキャラクターのいない世界に飛び込むこと、自分が異端になれる世界に身を置くというのが1つのポイントではないかと思います。
同じタイプの人たちが細かなスペック争いをしている場よりは、そのスペック自体が新しい切り口になるような全く違う場に身を置いた方が、際立った存在になることができるから。
その意味で、10年前は、周囲の同僚が見向きもしなかったのでスタートアップの世界に飛び込みましたが、もし今、自分が新卒3年目くらいのタイミングであれば、逆にスタートアップは選ばないかもしれません。チャレンジは誰にでもできるということは分かっていてもなかなかできないものですね。
それと、敷かれたレールから飛び出してチャレンジするという意味では、今の職場にもサードドアがあると思います。つまり、ファーストドアに並んでいる間に見つけた会社内にあるサードドアに繋がっているドアです。
例えば会社勤めをしていても出世を意識せずに専門性を磨いたり、転職や独立に向けて準備したり、副業を本業にしていったりと。
準備期間があってからサードドアを叩くのもその後の成功の確率が上がるのでは無いでしょうか。
そういう風に成功していく方の例もよく見てきました。