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【図解】ニュースを理解するために、中東の「争点」を学ぼう

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「中東」というのはヨーロッパに近い東洋、ということです。本格的に植民地化が始まる19世紀以前は、ヨーロッパから東は全部「東洋(オリエント)」だったのですが、ナポレオン戦争や第二次世界大戦の戦場にもなり、植民地化が進むともっとカテゴリーを細分化するようになりました。極東やインドとはまた別のヨーロッパのすぐ隣です。あくまでヨーロッパの視点です。
     しかし、ヨーロッパ人が「中東」などど名付ける以前から、この地域にははるかに発展した文明があり、内部での様々な区分がありました。中東の人々自身の自己理解がわからないと、中東で起きていることの理由はわかりません。
     中東の人々の属性は重層的であり、国や宗派などではくくれません。たとえば「国籍サウディアラビア・シーア派・イエメン系」「国籍イラン・スンナ派・クルド人」といった複数の属性を誰もが持っており、どの属性が行動を決定するかは人それぞれ、その時によります。国籍や宗派といった一つの属性だけで行動が決まるわけではありません。
     中東の複雑さは、歴史的に多くの人々が出入りする東西の交差路であったことにもよります。7世紀のイスラーム勢力の登場によって、この地域は古代ペルシア帝国やアレクサンドロス大王以来、初めて統一されました。しかし、イスラーム勢力の広がりで、中東にはさらに多くの人々が出入りするようになりました。モンゴル人やトルコ人、あるいは十字軍などです。
     イスラエルをはじめ、中東諸国は外から出入りしてきた人々が入り混じって新しくできた国が多いといえます。各国の成立には英国やフランスの意向も大いに作用しました。その中にあって、古代から比較的勢力圏を保ってきたのがイラン(ペルシア)人です。シーア派の最初のイマーム、アリーの息子がササン朝ペルシアの王女と結婚し、彼らの子がシーア派のイマームの血統であると伝えられてきました。
     歴史的には、16世紀にイランでシーア派のサファヴィー朝が成立、スンナ派のオスマン朝とイラクなどを奪い合う戦いを18世紀まで繰り返しました。
     ヨーロッパは19世紀になってから現地勢力の争いの間に絡んできたのであり、米国に至っては20世紀後半からです。何百年も争い続けてきた現地の勢力が主役であり、欧米は十字軍やモンゴル軍のような一時的に登場した脇役ともいえます。欧米がどうあれ、現地の争いは従来通り続くでしょう。


  • NewsPicks 記者

    中東は美しく、食べ物が非常に美味しい場所です。
    特に自分のルーツがあるイランなどは、是非多くの人に訪れてほしいと思いますが、イランが米軍基地に向けてミサイルを打ち込む映像や、民間機が撃墜されている映像を見た人は「怖い」と思うのではないでしょう。

    でも、なんで中東はきな臭いのでしょうか。
    今回はイランとアメリカの対立が先鋭化したため、中東の混乱の原点はイラン・イスラム革命といういうような報じられ方がなされています。
    もちろんそれもありますが、そもそも、アメリカは中東で何をやっているのでしょうか…。
    また、同じイスラム教同士が延々と争い続けるのはなぜ??

    このように、中東に思いを馳せると、途端に無限の疑問が湧いてきます。
    実際、敵対関係も複数あり「敵の敵だから味方」というパターンも多いです。

    そんな中東ですが、イラン問題を理解するためには絶対に基礎を抑えておいたほうがいい。
    ということで、中東を理解する入門編インフォグラフィックを作りました。
    2020年に予想される3大リスク、そして今後中東が再びクローズアップされた時必ず役に立つ「各国キャラ紹介」とともにお届けします。


  • NewsPicks Content Designer

    中東はとにかく、複雑な問題が絡み合っていて、解釈を単純にしすぎたり、誤ってしまうことが多いという印象です。

    我々日本人からすると、対立の理由も理解しがたい部分もあって、よくわからないまま報道されるイメージをそのままみ鵜呑みにしてしまうこともあったり。。

    そこでまずは日常で触れるニュースを読み解くためにも、本記事では中東各国や宗教など基本知識と、今後の中東情勢、見るべき3つのポイントを解説しています。

    こうだから、こう、というようなロジックの通らないような話も多いので、単純化してわかりやすいものを作るのはもちろん難しいのですが、初心者の方でもなるべくシンプルに伝わるように、記者や専門の方々が試行錯誤してくださいました。

    ぜひご一読くださいませ!


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