「ワタミの宅食」容器のリサイクルループ拡大
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この取り組みの評価すべきところは、バイオマスプラスチックを容器に採用するのみで満足せず、使用済容器を回収してさらに容器へリサイクルする仕組みを創り出したところです。
一般的にプラスチックのリサイクルには、原料の同一性が要求されるため、通常のプラスチックへバイオマスプラスチックが混入することにより、再商品化製品の品質を低下させることが課題となっていました。
ですからバイオマスプラスチックは、専ら分別回収が困難で 、CO2 を発生する処理方法(熱回収、焼却、埋立等)を選択せざるを得ない用途について、代替を進めることが望ましいとされてきました。
今回の「ワタミの宅食」の取り組みは、製造から宅配までの通常の事業範囲を、回収リサイクルまで拡大することにより、同社由来のプラスチックがほかのプラスチック容器と混ざって焼却などの方法で処分されることを防ぎ、資源を有効に循環利用する方策を打ち出したということです。
自社製品の資源循環の流れを主導的に掌握し、環境問題解決やSDGsへ寄与する、循環型・サプライチェーン・マネージメント(Circular Supply Chain Management:CSCM)の好事例であるといえます。中小で同様の事業をされるところは、原価に占める包材比率を無くす為に回収型容器(洗浄の手間あり)も多いのですが、リサイクルが出来てかつコストが安くなるならば業界内での追従も増えそうですね。
不思議なのは、なぜリサイクルなのだろう?
リサイクルは燃料と水を大量に使い、その上で元の容器には性能的に戻らないのだから、環境への負担が大きい。リユースに向かわないのが本当にわからない
少なくともリサイクルするのに回収しているのだから、リユースとたいして変わらないと思うのだが…