銀行員は消えない(異見達見)
日本経済新聞
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このインタビュー記事で示された「情報化や機械化だけでは、効率化やコスト削減を進めるだけで終わる。生身の人間がリアルな店舗でどんなサービスを提供できるかが問題」という伊藤教授の見解に強く共感します。
FinTechと呼ばれる技術やツール(敢えてそう表現します)の導入や地域銀行の将来像等に関して金融機関の方々と意見交換をしていると、どうしても既存サービスやビジネスの効率化・コスト削減の話が多くなりがちなように感じていますが、重要なのは金融がこの先にどんな創造的かつ新しい付加価値を提供できるかだと考えます。
その解の方向性は技術と人の融合による個々のお客様に対してより肌感のあるサービスの提供かもしれませんし、技術の活用をとことん突き詰めることでのこれまでに無い付加価値の創出かもしれません。
ただ、いすれにせよ既存のサービスのみを念頭に効率化・コスト削減の結果として「銀行員」が不要になると考えるのみではなく、その「銀行員」がどんな新しい付加価値提供に携わるのかを考えるのが、金融機関経営に求められる発想だろうと考えます。