「知的・精神障害者」の知られざる働き方の実態
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注目のコメント
一般の労働者と比較して、最低賃金以上の報酬に見合ったパフォーマンスを発揮するのはかなりの努力が必要です。
就労継続支援A型と就労継続支援B型の違いは、A型は雇用契約によって最低賃金の適用があり、B型はそれによらないで最低賃金未満の報酬なのが前提になっているところです。
一般的な感覚で考えれば、できれば最低賃金が保証されるA型での就労を目指し、あわよくば一般企業の特例子会社や、さらには健常者と同じ職場での一般就労(障害者雇用枠)を目指そうとするのかと思うかもしれません。しかし当然ながら、最低賃金以上で働くということは、生産性の面で足を引っ張るようだと厳しいということです。例えば週5日勤務は普通ですし、出勤したりしなかったりというわけにもいきません。
けれども、知的・精神障害者の人にとって一般の労働者と同じペースで働くのはやはり相当疲れるものです。そうしたこともあり、A型からステップアップするコースはあえて目指さず、B型でストレスを溜めすぎず自分のペースで就労を目指す人が多いのもまた現実です。記事を読み、障碍者ひとりひとりと長く付き合い継続して見てこられた方々(主に雇用主)のフラットな目線と感じました。
人それぞれ付き合いにくい点、苦手なことなどあるけれど、いわゆる健常者と比べて上回る点も多々ある。そういった内容と理解しました。
健常者・障碍者といった一括りの区分で見るのではなく、また短期的な付き合いで付き合いづらいと半ば思い込みで判断するのではなく、
じっくりと向き合い知っていく、そういった雇用主の姿勢や温かな眼差しもそのコメントからにじみ出ていました。
ひとりひとりと向き合いながら協働していくという姿勢はダイバーシティが謳われる今、障碍者に限らず、誰もが必要な姿勢と思いました。