「身も心も限界」23歳男性が過労自殺 新国立競技場の急ピッチ建設で「残業190時間」
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注目のコメント
無茶な工期で発注され、それを守るために努力する。
すると、前回のみではなく以前もできたのだからと、短縮工期がスタンダードになってしまう。
この繰り返し。
確かに技術力の向上による工期短縮もあるでしょうが、限界もあります。
NEWSPICKSで盛り上がる、建築技術や工法についての無責任な記事やコメントを読むと、虫唾が走ります。
下記でコメントされている方の中でも、厳しい工程での発注経験がある方もいるのではないでしょうか。
https://newspicks.com/news/4425650
底力でも真の力でもなく、無理している部分があることを忘れてほしくない。
新国立競技場でも現場に入っていた私の知人が、昨年がんで亡くなりました。
現場のことを叩き込んでくれた、師匠のような方でした。
長年徹夜勤務や休日出勤が続いていましたが、仕事が好きでこなされていました。
この記事とは違い過労ではありませんが、もう少し労働環境が違えばとの思いが拭えない。
追記
建設業・建築業などは、現時点で36協定は適用除外です。人には「ちゃんとやらなければ」の袋と「これくらいでいいだろう」の袋があってその容量バランスは個人差あるのだけど、若いうちの袋ってゴムみたいに伸縮性がある。年とると陶器のように固い器になるけど。
で、なまじ伸縮性があるだけに無理をしてしまうし、できてしまう。そして気付かないうとにその袋は破裂してしまう。
自殺をしてしまう人とは決して生きる力が弱い人ではなく、誰よりも強く生きようとした人なんです。工期が短ければ短いほど準備する時間も無く、準備する時間が無いということは現場が上手く進まなくなってさらに労働時間が増えるという負のスパイラルに。
意味不明の短い工期を押しつける発注者にも大きな問題がありますが、「"請負"とは"請けたら負け"という意味だ。請けたからには何が何でもやってもらう」と豪語する元請会社も多いこの業界にも問題が。下請の経営者も次が無くなるのを畏れて断れない。
私自身も従業員に無理してもらう事はありますが、従業員の命を削ってまで請け負わなければならない仕事は存在しない。
もしあると言うならば、それは経営者のエゴでしかない。
ふざけた工期の仕事、安すぎる仕事、あまりにも急な仕事は請けない勇気が必要です。
*偉そうなこと言ってますが、建設業なので、災害などの復旧緊急工事などがあります。ただ、建設業の労働者って人助けと思うとやたら燃える気の良い人が多いんです。