[フランクフルト/パリ 7日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>は7日、傘下のスペインのセアトのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)が退任したと発表した。

事情に詳しい筋がロイターに語ったところによると、デメオ氏はフランス同業大手ルノー<RENA.PA>が進める次期CEO選定で有力候補の1人。ただ、同氏とフォルクスワーゲン(VW)側との契約の条項が、ルノー移籍協議の障壁になっているという。

別の関係者は、利益相反の観点などからデメオ氏が移籍前にどれくらいの期間をあけるべきかについて、合意されているものはまだないと指摘した。

このためデメオ氏がVWそのものを去るかどうかはまだ不明。

ルノーは、カルロス・ゴーン前会長の日本での逮捕を巡る混乱の収拾を図ろうとしている。暫定CEOはクロチルド・デルボス氏が務め、昨年10月半ばに解任されたティエリー・ボロレCEOの後任候補を詰めている最中。

別の関係者は7日、デルボス暫定CEOもCEO候補だと述べた。

取材に対し、デメオ氏のコメントは得られていない。