[ワシントン 7日 ロイター] - 米下院の外交委員会は7日、来週イランに関する公聴会で証言するようポンペオ国務長官に要請したことを明らかにした。議員らは、米軍がイラン革命防衛隊の精鋭部隊を率いていたソレイマニ司令官を殺害した経緯についてより詳細な情報を開示するようトランプ政権に求めている。

民主党が主導する外交委員会のエリオット・エンゲル委員長は、1月14日に公聴会を開くと発表。ポンペオ国務長官のほか、イラン政策の専門家に証言を要請したことを明らかにした。

同委員長は声明で「米国民は先週の空爆の背景にある本当の理由と、今後の道筋について重大な疑問を抱いている」と指摘した。

国務省はポンペオ長官が証言に応じるかどうかまだ回答していない。

連邦議会では、民主党議員らを中心に、殺害されたソレイマニ司令官が米国にどんな脅威をもたらしていたのかや、政権のイラン戦略についてもっと情報を開示するよう求める声が上がっている。

国防総省は、イランによる米国を標的にした攻撃計画を抑止するためにソレイマニ司令官を殺害したと説明しているが、具体的な証拠は示していない。

米下院は今週、戦争遂行権限決議案の採決を行う。イランを巡るトランプ大統領の軍事行動を制限することが目的だ。