[ドバイ/バグダッド 7日 ロイター] - 米軍の空爆によって殺害されたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の葬儀が7日、同氏の故郷である同国南東部ケルマンで行なわれ、数千人が集まった。混雑から人々が将棋倒しとなり、★国営イラン学生通信(ISNA)は少なくとも50人が死亡したと伝えたほか、ファルス通信は救急当局の情報として、約213人が負傷したと報じた。

ISNAによると、事故を受け、ソレイマニ司令官の埋葬は延期された。新たな日程は明らかにされていない。

ソレイマニ氏の遺体は同日、埋葬のためケルマンに到着。国営テレビは、イラン南東部にあるケルマン州の州都ケルマンの通りに数千人の人々が集まり、ソレイマニ司令官の死を嘆く様子を生中継していた。

首都テヘランで6日に行われた葬儀では、最高指導者のハメネイ師が時折声をつまらせながら祈りを主導した。

放映された葬儀の映像では、通りを埋め尽くした人々が「アメリカに死を」と叫んでいた。国営テレビは、葬儀に集まった群衆の人数を「数百万人」と伝えた。数字自体は確認できないものの、その光景は1989年のイラン革命の指導者ホメイニ師の葬儀を彷彿とさせた。

過激派組織イスラム国「IS」掃討に尽力してきたソレイマニ司令官は、宗教指導者を支援しない人々の間でも英雄視されていたとされる。

同司令官は3日未明、イラクの首都バグダッドの空港で殺害された。