イラン、無制限でウラン濃縮へ 兵器級に近づく恐れ
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イラン政府の対応は、核合意については非常に抑制的なものです。今なおヨーロッパ諸国とは続いているかたちになっている核合意(米国は破棄しましたが)を破棄するわけでもなく、国際原子力機関(IAEA)から離脱するわけでもありません。あくまで、国際法のルールの中にとどまっています。
イランが、イスラーム国を名乗った勢力やアル=カーイダと違うのは、国連の加盟国であり、国際法を遵守していると積極的に宣伝しているというところです。実際は、国連の決議や国際法に違反した行動は非常に多いですが。イスラーム国やアル=カーイダは初めから国際法のルールの外にいて、むしろルールと秩序を破壊することを目標としています。
つまり、ロシアや中国と同じで、米国の方こそ国際法に違反していると糾弾するのを好みます。そして、ロシアや中国と同盟国とはいえないまでも、一定の協力関係があります。国際的に、ロシアや中国と並んでそういう立場をとる国々の一つです。
核合意については、現段階ではどうせ核兵器は用意できないので、核兵器開発に走るよりも、国際法を遵守している姿勢を示すことに使った方が得である、というイランの計算でもあります。石油という資源が欲しくて武力や経済制裁でイランを脅すアメリカ。核という対抗力を持とうとすると国際的に悪者に仕立てあげて自国の攻撃を正当化。
アジアの植民地という資源が欲しくて日本を武力や経済制裁で脅すアメリカ。
満州という対抗力を持とうとすると国際的に悪者に仕立てあげて自国の攻撃を正当化。
当時とは細かい事は異なるが、大枠で見るとやり方が一緒に見えるのは俺だけだろうか?そりゃ、こうなるよな… 北朝鮮とかも自衛のために核を早く持たなきゃという意思を強めただろうし… 核を持つと米国とも交渉ができるという悪しき例になる。皆んな核を持ちたがって拡散が止まらなくなる