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ある意味、翻訳書に日本一詳しいかもしれません。洋書マニアであり、翻訳書のプロフェッショナルであるNewsPicksパブリッシング副編集長の富川が、洋書の「魅力」からオススメ本、そして過去10年の「洋書ブーム」の変遷までを語り尽くします。
オバマ元大統領が年末に発表した2019年お気に入り図書10選を読むのもおすすめしたいです。私は、10選の中で一番に薦められている以下の本をおすすめします。

“The Age of Surveillance Capitalism”
by Shoshana Zuboff
ものすごく分厚い本で数ヶ月前から読み続けている本なのですが、Surveillance Capitalism(監視資本主義)に関して歴史と経済を交えて書いています。
ビッグデータやAIのビジネスに興味がある方は、視野を広げるためにも一読することをおすすめします。

▼Amazonリンク
https://www.amazon.com/dp/1610395697
子供の頃から本の虫で、本記事で紹介されているどの本も強く印象に残っています。
中でも「利己的な遺伝子」は高校生の時に読み、生物学者になりたいと思った時期もあったほど影響を受けました。

ところが、本記事で紹介されている2015-17年のベストセラーだけ読んでいないどころか、タイトルすら知りません。
その期間は、2015年4月に起業してからの3年間に相当します。起業から最初の3年は書店に行く余裕すらなかったということに、今、気づきました。

今では再び本を読めるようになり、本記事をPickする余裕もできて、本当にうれしいです。
スケールの大きな本ばかり。
NewsPicksに人材が集まっていますねえ。

「日本人の場合、鳥の専門家が鳥の生態について、一般読者向けに魅力的に書くことはできる。けれど、異分野の知見を総動員したインサイトを発信することは、ほとんどありません。
むしろ、1つのトピックを掘り下げていくことを得意としている方が多い。
それに対して、多くの海外のアカデミシャンやジャーナリストたちは、積極的に大局的に語ろうとします」

同感です。
一般的なレベルでも、大局的に語ろうとする人が多いと感じます。
日本では、大局的に語ることを分相応ではないと避けることが多いような。

「日本人で、こうした総合格闘技的な本を書く人は、あまり多くない気がします」
これは、「総合格闘技」の経験が少ないからだと思います。
「異種格闘技の経験が歴史的に少ない」といってもいいかもしれません。
あ。もちろん比喩的な意味で、です。
「合理的楽観主義」をひとつの評価軸に洋書を選択する。とても大切な要素です。読み進んでいくうちに明るく展望がひらけていくのか、だんだん暗闇に落ち込んでいくのか。このちがいはおおきい。
翻訳書の方は、ほとんど読んでいます。

ただ、「漫画でわかる7つの習慣」は活字版を読んでいるので読んでいません。

「お休みロジャー」は新たな発見(?)でした。
まだまだ未熟なり・・・・
本来、哲学とは知(sophia)を愛する(philein)ことであり、その意味で哲学している本ということになると思う。
だからといって、誰が何を言ったという知識をいくら学んでも、それは知を愛しているのではなく、知を利用しているだけだ。そうした本は最近多いが、そうした本をいくら読んでも何も身につかないと思う。
知識の背後にある人間とは、善悪とは、賢愚とはなにか、といったことについての考察を深め、自らを改めるために知識はあるはずであり、かつ、その考察の範囲が読者という他者をも含めているものが、良い本として世の中に広く行き渡るのだろう。
日本においてこうした知性を持ちにくいのは、我々が信仰を持つ持たないは別として、宗教という人間存在を深く探求する実践方法を持っていないことに起因するのかもしれない。
結局のところ、人間という最も親しく謎につつまれた友人にいかにして向き合うのかということを、正面に据えて考えることこそが大切なのだろう。それがデータや科学的な手続きを踏まえていてもそうだ。知を身につけるためには、人間に向き合わねばならないのだ。正しくは、他者に向き合えない愚かさに向き合わねばならない。
自分もいつか、ここで指摘されているような本を書けるようになりたいと願っている。
〉自らの専門領域にとどまらず、驚くほど多様な「異分野の知見」を駆使して、人間と世界の「本質」について大きな絵を描くことです。(略)日本人で、こうした総合格闘技的な本を書く人は、あまり多くない気がします(僕の発掘力の問題かもしれませんが)。

私も同じ考えです。
日本人の研究者発のベストセラーが少ないのは、研究が蛸壺化していて、研究分野に関係のない人の関心を引き寄せられないからだと思ってます。
世間から研究の価値を理解してもらわなければ、研究費は確保できません。
紹介されてる Steven Pinker の Better Angels of our Nature とCaroline Criado Perezの Invisible Women, どっちもノーマークでした。教えてもらってうれしいー! Invisible Women から行こうかなっ。
海外でも査読付学会論文を書いている人は、「人間とは何か」「世界はなぜこうなっているのか」を論じることはないです。
しかし、一方で、欧米には、「教養主義」があり、
一部の「大家」は、科学者として自身の専門分野で業績を上げた後に、
哲学や歴史といった畑違いの異分野にも関心をもって、
「人間とは何か」「世界はなぜこうなっているのか」を論じている。

利己的遺伝子のドーキンスさんが、上記のイメージでしょうか。

「日本にはそういう人はいない」という指摘。
つまり、日本の科学者は小粒だという指摘ですね(涙)。

-----------(以下、引用)------------------

「「洋書の世界には「日本人には書けないもの」がたくさん転がっているからです。
 例えば、科学者として自身の専門分野で業績を上げつつ、哲学や歴史といった畑違いの異分野にも、深く精通している。
・・・
 そして、「人間とは何か」「世界はなぜこうなっているのか」といった、総合的なテーマを論じる。
・・・
 日本人で、こうした総合格闘技的な本を書く人は、あまり多くない気がします(僕の発掘力の問題かもしれませんが)。
 日本人の場合、鳥の専門家が鳥の生態について、一般読者向けに魅力的に書くことはできる。けれど、異分野の知見を総動員したインサイトを発信することは、ほとんどありません。」
この連載について
世界のビジネス動向をリアルタイムで掴むには、邦訳を待たずして「洋書」を読むに越したことはない。しかし、日本人にとって英語本は高い壁だ。原著を読むための足がかりから、分厚い翻訳書のエッセンスまで。2020年、じっくり読みたい洋書を集めてみよう。