マックにドミノ・ピザ…「eコマース化」するファストフード

2020/1/7

本気の「IT戦略」

ファストフード大手マクドナルドがビッグマックの売り上げを増やすべく、新計画を打ち出した。ビッグなテック企業を目指すのだ。
昨年、同社は巨費を投じてAIと機械学習の専門企業を買収し、シリコンバレーの中心に研究開発の拠点「マックD・テック・ラブス(McD Tech Labs)」まで設立した。研究所ではエンジニアとデータサイエンティストが音声認識ソフトの開発に取り組んでいる。
目標? それはスーパーコンピューターよりもスーパーサイズのしょっぱくて脂ぎったハンバーガーやフライドポテトで知られる会社を、ファストフード版アマゾンに生まれ変わらせることだ。
(Oliver Berg/picture alliance via Getty Images)
ヘルシー志向が進む陰で、近年、アメリカではファストフードの売り上げが低迷している。マクドナルドの成績は競合企業に比べて悪くはないが、それでも客足が減って閉店が相次ぎ、売上高はアナリストの予想を下回った。
そんな流れを覆すための戦略が、ハイテク化だ。