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規模の大きさやエキセントリックぶり、ドラマチックな展開にばかり目が向くと特殊事例のように感じてしまいますが、起こっていること自体は、わりとよくあることのように思います。
だからこそ、他山の石とするためにも本件は参考にしなければなりませんし、「日本ではこんなひどいことはない」とは言っいられない出来事だと感じます。

ニューマンを擁護する気はありませんが、技術を一切ブラックボックス化していたセラノスと並べて「詐欺師」と称するのは、比喩であれ、やはりズレているんじゃないかと感じます。
とんでもないビッグマウス、エバンジェリストであり、同時に会社を私物化した倫理観の欠如した人物だとは思いますが、事業そのものが一般的なサブリースであることは誰の目にも事前にわかっていたはずです。
「特殊な詐欺師の話」とまとめてしまうと、出来事を矮小化したドラマに仕立ててしまうように感じます。

ややこしいのは、タイミング感次第では、ここに関与した投資家や証券会社も、そのまま逃げ切れる可能性があったということでしょう。
価値そのものを鑑みてどれだけバカげた評価だと感じていても、マーケットの地合い次第でマーケットにババを引かせることができれば、リターンの観点では大勝ちできる可能性もあったはずです。そうした行為が良いとは到底思いませんが。

誰もが踊っている時には、踊っていない人間の方がバカに見えるもの。「優良」な案件を失う恐怖感もあったのでしょう。
散々煽った証券会社にとっては、もしも魔法がとけない状態でディールが取れていなければ、大きな機会損失を被っていたわけですし、魔法がとけた今となっても、実は大した損失は被っていないとも言えます。
この点で、昨日の回に登場した初期の投資家のベンチマークは、最も節度を持っていたステークホルダーだったのでしょう。全てが順風の時は、得てしてどんな苦言も響きません。であれば、そっと引くのみ。

バカげた特殊事例と流すのではなく、いつ何時、自分も同じような状況に陥るかもしれないという健全な恐怖心と警戒心を持っておくべきエピソードだと感じます。
余りにめちゃくちゃ過ぎるな… セラノスやUberとかも未上場ユニコーンはガバナンスが効かなくなる。よほど創業者が自分を律することが出来ないと危険。公私混同はもってのほか。日本人はこの辺ちゃんとした人が多いけど、海外はそうじゃない人が多い。ゴーンの会見みててもそれを感じる。自己正当化がハンパないw

後、この記事とは逆のアダム側の記事も見てみたいな。向こうからの視点はどんな感じだったんだろう??
ニューマンと孫さんというスーパーサイヤ人が出会ってしまった交通事故。そこに米投資銀行という強欲が共犯して仕上がった一大茶番劇。この3者の誰かが欠けていれば成立しなかった、ないしは少なくとも規模が小さく終わっていたと思う。
本WSJ記事のみならず多数の報道からして、孫さんが個人的に起業家ニューマンに思い入れ膨大な資金を膨大な企業評価額でジャブジャブ出した事はもはや事実だろう。ただし、そこまでは必ずしも批難できないと思う。勝てば官軍負ければ賊軍、であり、大なり小なり結果論である。 

問題はそれが堕落、腐敗に導かれた事であり、それはもっぱらこの経営者の内面に起因する固有事情、想定外なのか、仮に半分そうだとして、半分は程度の差こそあれどこでも起きうる一般事情として捉えて学ぶべきだろう。
つまるところ「分不相応の金は人を腐敗させるのか」という、陳腐ですらある古今東西のテーゼだろう。
テーゼの答えは是として、金を出すほうは出すなりのガバナンス監視、監督、指導をという、けだし当たり前の議論だろう。私がよくソフトバンクVファンドはVCではない、というのは金融ストラクチャー的にもそうなのだが、この点もそう。VCは曲がりなりにもそのへんはもう少しやります。ボードとしての取締役会の発言や投票は無論、普段のインフォーマルな議論を、少なからず耳障り悪い事含めて。
非伝統的と言われる投資資家の大型ファンドなどは、その点が極めて弱い、やるつもりすらないところも多い。多額を与えておいてそれをやらないゆえ若い起業家がスポイルされる、という経験はいやほど見てきた。それが世界中のベンチャーコミュニティで起きている問題です。
これを少しでも他山の石として非伝統的ベンチャー投資家には勉強してもらいたい。
後半も読み応えのあるストーリー。どのように虚像が作られて行ったのかとても良く分かる。最後、それに歯止めをかけたのがPublic Market. 勿論、ガバナンスは重要だがそれ以前の問題な気がする。やはりどんな理由があれど、経営者は高いディスプリンを有してないといけない。
ウォール・ストリート・ジャーナル長編記事の後編は、幻に終わったソフトバンクによるWeWork買収の舞台裏から、風向きが変わって創業者ニューマンの追放に向かい、どう落とし所をつけたのかまでが、詳報されています。

最後の最後まで、ニューマンの暴走と、その周囲ゴールドマンやJPモルガンがよいしょを続けたことがよく分かります。
これを特殊な事例としてはいけない。世はミニ・アダム・ニューマンで溢れている。

#01記事に北野唯我さんが「投資家とアーティスト」というオブラート(というかキレイな表現)で覆い隠して表現されてましたが、要は「強欲家とペテン師」という関係は、実際の「アート」の世界でもよくある。というかアートは一定のレベルを超えるとペテンと紙一重だ。

本質的な芸術的価値を理解する人がどれだけいるか分からないが、喋りだけは実に雄弁なアーティスト、みたいな人を頭に浮かべる人もいるだろう。

ビジネスの世界にも、たくさんの「ミニ・アダム・ニューマン」が溢れている。投資家の強欲につけ込む起業家だけでなく、自己保身に勤しむ大企業サラリーマン経営者の純粋無垢につけ込む御仁はあちこちで跳梁跋扈している。

彼らに共通するのは大なり小なり「エバンジェリスト」である、ということだ。夢を語りビジョンを提示しつつ、些細なディテールにこだわる。しかしビジネスとして実現するための間をつなぐ骨太なものはゼロだ。

そして厄介なのは、スティーブ・ジョブズのような稀代の経営者もそういう傾向があるということで、そのため彼もCEO解任の憂き目にあっている。そしてそれ以上に厄介なのは、彼らの多くは自らが「詐欺を働いている」というような悪意は全くなく、自ら信じる未来とあるべきと考える世界を純粋に信じてたりすることだ。彼らはただただ自分に素直なのだ。

投資家も経営者も脳を気持ち良くされることに弱い。しかし興奮もピークに達し「賢者タイム」が訪れると、あっという間にエバンジェリストは追い落とされてしまう。

本記事は、まさにそれを体現したノンフィクションストーリーでした。
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9月15日の日曜日、JPモルガンとゴールトマン・サックスの担当者はIPOの想定価格レンジを設定しようとウィーワーク本社に集まった。

翌日からはいよいよ、約2週間にわたるロードショーが始まるのだ。ところが肝心のニューマンが、いつまでたっても来ない。
ニューマンは終日社内の別の場所にいて、説明会で使うビデオを撮影していた。
・・・
9月16日月曜日の夕方近く、JPモルガン本社で開かれた会合で、JPモルガンとゴールドマン・サックスの担当者に強く促され、ニューマンはIPOの延期に同意した。
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「事実は小説よりも希なり」とはよく言ったものですね。
記事は淡々と事実を綴ったものと感じますが、その事実を理解できずにいます。ここまでとは。

過去にも何度もコメント入れてますが、Weworkはいまでも価値があると考えています。Weworkは少なからず仕事の場所の空気を変えましたし、今でもそれぞれのオフィスは稼働しています。企業評価は激減しましたが、事業の本質的な価値がなくなったわけではないです。やりようはいくらでもあったように思います。

もし、4.7兆円はつけずに2兆円の評価で止めていれば。
もし、ビジョンファンド2号の資金が集まっていたら。
もし、(せめて)15日の価格レンジを決めるためのミーティングに参加していたら。

IPOが最後の手段だったのなら、それをするための議論には参加するべきなのに、「そういうのは自分の仕事ではない、うまくやってくれ。」「俺の仕事はビデオのクオリティをあげることだ」ということなのでしょうか。

CEOの仕事って何なのだろうと、悩ましい気持ちを抱かずにはいられませんでした。
極端な事例だと他人事にはせず、他山の石としたいと思います。
エンロンより少しマシな程度にはひどい。3年ぐらい前に孫さんから直接WeWorkの話を聞いたが商売の中身がまったく理解できなかった。煽る側にいた金融機関や直接の利害関係者は別にして、ほとんどの人は以前から僕と同じような印象を持っていたと思う。
後半はIPO中止からニューマン退陣に至るまで。よくここまで調べたなというぐらい具体的で迫力がある記事です。

感じるのは、よいしょを続けたゴールドマンやJPモルガンの節操の無さ。目論見書が出た途端、中身の無さに一斉にマーケットやメディアがこきおろした訳ですが、どうしてここまで引っ張ったのかと。プロならもっと早めに分かってたはず。

主幹事争いでは「時価総額100兆円の道」と唄っておきながら、最後はニューマンに「あなたがCEOでいる限り、IPOはできない」と、手のひら返しもいいところ。

かつての金融危機も、ITバブルの崩壊も、熱狂を煽りオーバーシュートしてしまうのが金融機関やマーケットの常なのかも。山高ければ谷深し、で、このユニコーンバブルの揺り戻しが変な形で起きなければと気を揉んでしまいます。
IPOを目指したのは、ババ抜きゲームのなかでの合理性だったと感じる。そして、その舞台裏がIPOプロセスやその後の報道によって明らかになったことによって、残ったのは関わったステークホルダーへの信頼低下、ということになると思う。
金融機関は分かっていた。だからT RoweなどはIPO前からどんどん売っていった。ほかの投資家も、孫氏の一種あおりも加わって一層制御不可能になっていたニューマン氏をIPOをもって是正しようとしていたが、そこにIPOで株式を手にする新規投資家へのフェアネスはあったか。またJPMやGSなど主幹事を争っていた投資銀行も同様だろう。
なにより、ハワイでの話し合いで評価額を約5兆円にすると二人で合意したという言及は、ビジョンファンドの投資プロセスへの明確な疑義となる(そしてその後大きく下がったことも含めて)。今年の監査やガバナンス報告書、株主総会はどうなるだろう?

今日も、過去のいくつかのPickを振り返り。

①2018年10月:ソフトバンクが過半取得で協議。コメント欄見ると、この時点でもう結構疑義が出ている状態だった
https://newspicks.com/news/3372853

②2019年2月:サウジPIFなどとビジョンファンドの対立。2018年末のWeWorkへの出資協議などのあたりから明確に対立が始まっていった
https://newspicks.com/news/3684555

③2019年8月:IPO発表。当たり前だが数値はボロボロ、そしてその後は既報のとおり。
https://newspicks.com/news/4141468
この連載について
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ソフトバンクグループ株式会社(英文社名: SoftBank Group Corp.)は、日本の携帯電話等の電気通信事業者やインターネット関連会社等を傘下に置く持株会社。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
時価総額
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