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これは「投資家とアーティスト」の関係を、端的に表している事例だと思いました。GS元副会長を含む経験豊富な投資家たちですら、「経営者」の価値を見抜くことはできても、アーティストの価値は事前に見抜くことができない。むしろ、過大評価してしまうことがある、ということかと思います。

この記事に書かれたようなwework案件は、「投資家と経営者」の関係で捉えると理解不能でしょうが、「投資家とアーティスト」の関係だと捉えると、むしろよくありえそうな現象なのではないかな、と思いました。自分が持っていない種類の才能を、ビジネス界の経験則に基づき、過大評価してしまう、という。

いずれにせよ興味深い記事でした。
相変わらずすごい。最もすごいのは、アダムニューマン 。
実態ビジネスモデルが不動産サブリースだとしても、そのビジョンだけで、巨額の資金と従業員と組織を引っ張れるカリスマ性は、アダムニューマン の類稀なる才能だと思う。
USのベンチャーキャピタルなんて、もちろん、強者揃いなのに(あ、孫さん含めて)彼らを魅了し資金を出させて、取締役会も黙らせてしまうなんて、ものすごいです。
みなさん、『ビジョンだけで中身はない』というけれど、逆に、こんなにコアなビジネスモデル不在で、誰がここまで出来ますかね…。

スタートアップにアクセルは必須ですが、やはり、経営は、ハンドルもブレーキもついていて、ハンドル握りながら時にはブレーキも踏みながら進むもの。
しかし、ここまでアクセルが強力だと、同じぐらいの強さを持つ、ブレーキ役なんて、これまた稀代の天才ブレーキパーソンじゃないと務まらないから、経験豊富なVCたちも経営陣も沈黙せざるを得なかったのかもしれません。

備えられた、サウナと氷風呂。

経営では、ヒートアップのサウナばかりでクールダウンの氷風呂役がいなかったのだなぁ。
WeWorkの詐欺紛いの行為は許されるべきではないですが、アダム・ニューマン自身が発する創業ストーリーは面白く、個人を深く知りたい方は、2017年のNYの公立大学でのスピーチを聞くことをお勧めします。

スピーチは、英語がネイティブでないこと、移民であること、We前に一度起業し稼げる事業までなったが本来やりたいことではなくWeWorkを始めたというストーリー。第二言語としてゆったり英語を話すも芯がある様子は格好よく、聴衆を感動させアメリカンドリームを彷彿させます。
https://m.youtube.com/watch?v=O7hVFe74pvA
取締役の役割、投資需要拡大に伴うスポイル、絶対的権力の腐敗、評価の上昇と連動する期待値の上昇。多面的に示唆に富みます。

ニューマン批判一辺倒になりそうですが、敢えて彼個人を擁護すると、何もないところから一時的とはいえ5兆超もの評価(8000億円でも十分ですが)を得られるまでに至ったのは、ニューマンの卓越した資金調達のスキル、謂わばエバンジェリストとしての無比な才覚があったからでしょう(優先株をベースに全体のバリュエーションを表現する慣行には違和感がありますが、本論ではないので触れません)。

起業家当人のエバンジェリストとしての才覚自体は事業を立ち上げて大きく育てる上での強烈な推進力であり、むしろ、立ち上げ期においては一番重要な能力でしょう。
多かれ少なかれ、スタートアップというのはホラを吹いて人とお金を呼び込み、そのホラを現実にしていくもの。
上手くいけば「世界を変える人物」として賞賛され、失敗すれば「稀代の詐欺師」と袋叩きに遭う。結果は違えど、そのプロセス自体は実は大して変わりありません。
(この点、ブラックボックス化された技術そのものが無価値だったという点で、WeWorkとセラノスとでは事情が違うと私は捉えています)。

では何が足りなかったのかと言えば、強烈なエバンジェリストを支える実務面での有能な右腕の存在、外部の声に耳を傾ける謙虚さ、そして評価額の上昇は乗り越えるべきハードルの引き上げであることへの理解力といった3点ではないでしょうか。
ニューマンの場合は知りませんが、エバンジェリストというのはだいたい実務面が弱いのに、実務までも兼ねようとするもの。こうした弱さに対する自覚と手当てがあれば、もう少し違った結果になっていたんじゃないかと思います。
肉親も含めた「身内」で周囲を堅めているようでは難しいでしょう。この点は取締役や株主にも責任の一端があると感じます。
ポイントは、カリスマ的人物、エバンジェリストというのは得てして、上述した3点を呑み込むのが大変苦手ということでしょうか。

他山の石としたいところですが、本邦のスタートアップでも規模は全く異なるものの、未上場/上場を問わず、同じようなことが現在進行形で起こっていると見受けます。
私もWeWorkには騙された一人です(苦笑)。
当然、ビジネスモデルは単なるサブリース会社であり、収益性は決して高くなく、本質的には極端に儲かるビジネスではない、ということは理解してるつもりでした。

しかし、ブランド力と単なるスペース以外のベネフィットにテナントが追加的に支払うことが出来、そして(いかに豪華なオフィス空間であったとしても)低コストでオフィスを増床していければ、新たなビジネスモデルを作れる可能性があると見てしまったのです。

事実、WeWorkはスピーディに出店することで市場占有率を高め、記事中にもあるMeetupなどのネット企業の買収を進めており、オフィスサブリース市場にネットワーク外部性と規模の経済を持ち込んで成長する可能性があるのではないか、と思わせるものがありました。

しかし、それは事実と異なるハリボテの姿で、しかもその背後には野放図な経営の実態があったわけです。今回ばっかりは、自分に見る目がなかったな、と反省してます…。
ウォール・ストリート・ジャーナルが昨年末に報じた、WeWork凋落の長編検証記事。NewsPicksが未邦訳の同記事を独自に翻訳して、全2回にわたってお届けします。

それにしても、本社にもサンフランシスコでも氷風呂を増設するとは、ニューマンはよっぽど好きなんですね。ジャック・ドーシーの影響なのでしょうか。
ガバナンスもけん制も、実質的に機能していなかったことが伺える。そして、時に狂気を伴うカリスマに虜になる歴史は繰り返す。
IT系産業は、進化も栄枯盛衰も早い。だからサイクルを学習するには最適。
WeWorkについての過去Pickをいくつか。その時々にどう報じられていたか、捉えられていたか。

https://newspicks.com/news/2281915
https://newspicks.com/news/2349841
https://newspicks.com/news/2400454
https://newspicks.com/news/2452823
https://newspicks.com/news/2907377 ※ここらへんくらいから自分は懐疑的になってきた(2018年3月)
https://newspicks.com/news/3327695
https://newspicks.com/news/3372853
「WeWork凋落」という見出しには、
悪意を感じて、あまり良い気がしないが、
結果には原因が必ずあるので、それが
書かれているのだろう。

一つ言えることは、クレイジーさが無ければ
新しいものは生まれないということだ。
クレイジーであることを、責めてはいけない。
要は、バランスなのだ。

もう一つは、「妄想」は大いに結構だが「虚偽」は
いけない。ただ、そこの境い目に明確な線を引くのは
容易ではない、ということ。

さらにいうと、人は守りに入ったときが、
一番醜い、ということ。守りに入る前に、担い手を
かえることができるか否かは極めて重要だということ。

これは、必ずしもトップに限らない。階層組織には、すべてのポストが守りの人によって占められる時が来る。その時、組織は機能しなくなる。

最後に、本質的なことをいうと、WeWorkの行なっている
ビルのサブリースという事業は、コスト管理さえきちんと出来れば有望で、ビジネスモデル自体が荒唐無稽であるかのようなメディアの論調は、表面的すぎる、ということだ。

なお、WeWork再生については、問題がある表面化した10 月に以下でコメントしたので、お時間あればご一読ください。

https://newspicks.com/news/4313439/?utm_source=newspicks&utm_campaign=np_urlshare&utm_medium=urlshare&invoker=np_urlshare_uid257547
クレイジーな経営者にクレイジーなお金が集まる。利益の上がらないビジネスモデルになぜ巨額投資?と疑問符がつきます。

虚飾の世界で踊る人たちを遠くから眺めると異様に映るけれど、当人たちは酔っているからわからない。
ガバナンスの欠如という観点からは、WeWorkショックと日産・ルノー元CEOのゴーン氏の起こした事件は良く似ています。

元財務長官のサマーズ氏らは、Bloombergのテレビ討論で、「企業経営者が肥大化したエゴのままに振る舞っており、歯止め役である取締役会が機能していない」と述べ、これをCEOの「トランプ化」(“Trumpification”)と呼んでいます。

https://twitter.com/bloombergtv/status/1215747642908532736?

そしてサマーズ氏は、CEOの「トランプ化」があちこちで起きていると、警鐘を鳴らしています。WeWorkショックにより、大企業のCEOに限らず、スタートアップのCEOにも「トランプ化」が及んでいることが明らかになりました。また、「トランプ化」という言葉の通り、政府のレベルでも各国で同じことを起きています。

本記事でも「絶対権力は絶対に腐敗する」という言葉が引用されています。思えば、各国の憲法や会社法は、そのような性悪説の下で発展してきました。

歴史の教訓を改めて思い起こし、強いリーダーの下でも適切なガバナンスを機能させる方法を、改めて考えるタイミングに来ているように思います。
この連載について
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