[ワシントン 3日 ロイター] - 米商務省が3日発表した2019年11月の建設支出(季節調整済み)は、年率換算で前月比0.6%増と、市場予想の0.3%増を上回った。9月と10月の建設支出は当初発表のマイナスからプラス成長へ改定された。住宅部門が経済をいくぶん支えていることを示唆した。

11月は民間部門の住宅建設が前月比1.9%増加し、全体水準を押し上げた。米連邦準備理事会(FRB)が昨年実施した利下げにより住宅ローン金利が低下し、経済を押し上げていることを示した。FRBは19年に3回利下げし、米中貿易摩擦や世界経済鈍化による経済への打撃を和らげた。

製造業の低迷はここ数カ月、経済の重しとなっている。民間部門のうち工場や発電所を含む住宅以外の民間建設は1.2%減と、3カ月連続で落ち込み、18年11月以来の低水準をつけた。

公共部門は0.9%増だった。州・地方政府が0.8%増。公共部門の極一部を占める連邦政府は1.7%増だった。