[ベルリン 2日 ロイター] - IHSマークイットが2日発表した12月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は43.7で、5カ月ぶりの高水準だった11月の44.1から低下した。

12月は速報値の43.4からわずかに上方修正されたが、景況拡大と悪化の節目である50を12カ月連続で下回った。

IHSマークイットの首席エコノミスト、フィル・スミス氏は「ドイツの製造業セクターは低調な内容で2019年を締めくくり、依然として独経済に痛手となっている」と指摘。「製造業での雇用削減が継続しており、これまでの堅調だった独消費支出が危うい」と述べた。

一方で「新規受注や生産見通しなどの先行指標は新年に向けて良い兆しを示している」とし、第1段階の米中通商合意や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感払拭などが国際的な安定につながると語った。