[北京 1日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は1日、比較的大きな下向きの圧力や外的な不透明感の高まりにもかかわらず、経済成長は引き続き底堅いとの見解を示した。金融政策委員会の四半期会合後に声明を発表した。

人民銀は、国内経済および国際経済が「大きく変化」する中、金融リスクの防止と緩和に取り組む方針を表明した。

また、人民元相場<CNY=CFXS>をバランスの取れた水準で安定的に維持するとしたほか、流動性維持に向け、複数の金融ツールと柔軟な政策を活用するとした。

マネーサプライM2と社会融資総量の伸び率を名目国内総生産(GDP)伸び率に沿った水準に維持する方針も示した。

中国の経済成長率は約30年ぶりの低水準に鈍化している。

このところ経済活動に回復の兆しがみられるものの、アナリストは中国当局が大幅な景気減速を回避するため、2020年に追加刺激策を導入するとみている。