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電池は、苦戦している印象だったが、記事の内容を読む限りでは不明だった。村田のM&Aも、うまくいっているのと、そうでないのがある。
大前提として、電子部品および電子部品を利用する電子機器は、価格下落によって需要を喚起して拡大してきた産業。ものすごくシンプルに考えると、20年前のPCを今も同一の価格ではだれも買わない。そういう製品である。
そのなかで、電子部品については価格も重要な一方で、価格以外でも色々な要件がある。品質や独自性によって最終製品を差別化できるか。あとは供給力も求められる(何かが足りなければ最終製品が作れない)し、車載とかであれば耐久性などもある。
小型化についても、小型になるほど原材料は物理的には少なくなる。ただ製造する際のプロセスコストはかかる。顧客に提供できる価値は「軽薄短小」で同一スペースでより高機能化できるが、実装コストなどがかかる場合も少なくない。それでも高機能によって他社と差別化するフラッグシップモデルとかは高いものでも搭載する。これらの要件のトレードオフ。
「今後も、そのようなものづくりの方向性を強化していきたいなと思っています。つまり、積層技術のような村田の強みを、ほかの製品にも広く応用できるのではないかと考えています。まだまだ成果が出るまでには時間が必要ですが。」

この言葉はトップとしてとても大切な発言と思う。
つまり、自社のコア・コンピタンスを最終製品に拘らず生かして、様々な市場へ参入する、ということであろう。本来、コア・コンピタンス論はそういう議論だった。
そして成果までの時間も考慮している。
コアを定め、そのための時間を確保して、資源配分をしていく。これは基本のようでいて、なかなかできる企業は少ない。
経営戦略としてのイノベーション推進はこうしたことからではなかろうか。
部品の大量製造に特化して売上1.5兆円に成長。完全なBtoB。川上産業。

一方、川下側で、モノからコトへビジネスモデルの転換が進む中で、BtoCにどうやって絡んでそれを深堀するのか。それを進める鍵が、製造のデジタル化、スマートファクトリー化だという示唆があるように思えました。

川上側の錬金術にこだわり続けながらも、サプライチェーン全体に絡んで行かないと、次の10年のその後は危ういかもしれない。

『日本の強みの一つとして、素材技術の裾野が広いことが挙げられます。そこから、いろんなイノベーションを出てくると、我々もそれを活用できるメリットがあると思いますね。

もう一つは、日本人はものづくりの創意工夫に対する執着心が強いことです。スマートファクトリー化というのも、実は日本が得意な分野じゃないかな。』
オーナー会社であることも大きいように感じます。
この連載について
東京五輪とともに、日本の2020年代が幕を開ける。これからの10年は、どんな時代になるのか。各分野のトップ経営者や有識者が大胆に予測する。
株式会社村田製作所(むらたせいさくしょ、英語: Murata Manufacturing Co., Ltd.)は、京都府長岡京市に本社を置く電子部品の製造ならびに販売をおこなう企業である。TOPIXcore30の一社に選ばれている。電子部品専業メーカーとして世界トップクラスに位置している。 ウィキペディア
時価総額
4.16 兆円

業績

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