現在のインターンシップは、「青田買い」の場になってしまっているのか
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地方学生は、身近なところでこれらの企業でインターンシップに参加している人がより限られています。
その結果、これらの企業のハードルの「バー感」が掴みにくいことが機会ロスに繋がっています。
地理的に考えると、首都圏とその他の機会格差は大きいですね。参考として、フランスでは6ヶ月等のインターンシップが一般的です。これだけ長期のインターンシップを行うことが出来るのはインターンシップが大学のカリキュラムに組み込まれているからです。ここポイントです。
インターン学生の求人も大学に出して、インターン開始時には大学と企業が契約を交わし、終了後には学生はレポートを大学に提出し教授陣の前で口頭発表を行う必要があり、大学はこれらを元に成績を評価します。企業側も学生の指導やレポート作成の手助けなど様々な義務があり、私も来年初めに現在指導している学生の口頭発表に出席する必要があります。胃が痛い!
「就業型のインターンシップが広がっていること」と記事にもありますが、本当に学生をチームのメンバーとして働いてもらうにはある程度の期間を確保する必要があると感じています。就業型のインターンシップの広がりは将来的にはインターン期間の長期化に繋がると思います。
となると、大学側もインターン期間と授業の両立に頭を悩ますよりも、いっそ長期インターンシップをカリキュラムに組み込むのも手だと思います。就職せず大学院進学を視野に入れている学生はインターン先として大学の研究室を選ぶことも出来ます。私が新卒採用を受けていた10年前はインターンを実施していた会社は外資系や一部の会社でした。ワークスアプリケーションズが注目を浴びたのは、その走りだったからだと記憶しています。
当時のような集団お見合い一発勝負的な就職活動よりは、合コン的にお互いのいいところを見て、といった方が比較ミスマッチが防げるかと思います。
インターンに対する反対意見としては、勉学や教養に費やす時間に支障が出るということがありますが、語学にせよ、経営学にせよ、実践や現場で活かしてこそナンボの学問もありますので、全てがトレードオフになるわけではないでしょう。
最近では、プログラミングスキルを覚えさせて就職斡旋を行うプログラムもありますので、企業自体が学生に必要なスキル習得を提供し、その延長線上で採用を行うようなパターンも増えると予想しています。