ラグビーW杯、観光立国への理想型 消費額は2.4倍
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観光立国を標榜するには成長著しいアジア新興国はもちろん欧米富裕層をいかに取り込むかが大切。
ラグビーW杯を観戦に来た連合王国からの旅行客にSNSの写真を見せてもらったら、いったいいくらお金を使っているのか!?とたまげるくらい、ゲームのない日を利用して北へ南へ移動しながら、五つ星のホテルと会席料理やら、入るのに腰が引けそうな料亭やお寿司屋さんでお金を使っているんですよね。
聞けば、シティで働いているとのことで、子供の頃から一緒にラグビーをやっていた仲間と観戦旅行に来たと。
こういう人たちは一度の訪日で落としてくれるお金が大きいです。今年のラグビーワールドカップや来年の東京オリンピック・パラリンピックなどのビッグイベントに頼らなくてもしっかりと消費単価を向上できるような高付加価値なサービスや商品が必要です。仕事柄、日本各地を訪れる機会が多いのですが、国や地域を問わず訪日外国人旅行者から最も多く聞こえてくる言葉は「安い!(安過ぎる!)」です。
この結果を考察すると、以下4点を指摘できます。
①4年に1度の大会のため4年間貯蓄している海外ファンが多く、ドカンと使う傾向がある
②試合感覚が長く、滞在日数が伸びる
③各地を転戦するため国内の旅費・食費が増大する
④試合以外にも充実した時間を過ごすため文化体験に費やす
もちろんチケットも高額で記念グッズも売れます。
多数で移動したり、ファン同士の交流も多いので、それが更に消費額を後押しします。
ただ、大会のキャッチコピーにもあったように、「一生に一度」(となる可能性の高い)のイベントです。だからこその打ち上げ花火的効果とも言えます。
だからこそ、会場となった大分県のように海外からの観戦者をフックに再訪や新規を狙うのは正しい取り組みと言えますね。大会への投資とその遺産をこれからの未来にしっかり繋げましょう!