京セラが年100億円を投じるDX戦略の中身
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各部門が独自に最適化したシステムが、会社全体の業務の効率を押し下げているということへの、根本的な解決をしよう、という京セラの経営判断があるようですね。
現場の人手不足は一気に加速していくでしょうし、生産効率を飛躍的に上げるためには、従来のような設備投資が非効率であるということが、理解されているということでしょう。
DXが企業の生死を決める未来を見据えた経営判断だと思います。
先ずは大企業病の間接部門のスリム化のために、基幹システムを刷新するということに、経営者が自社のイノベーション能力の低下に対し、危機感を感じているのではないか、という気がします。
2025年の崖は避けられないですが、それをどう乗り越えていくか、という極めて高度な全体最適を実現する基幹システムの構築は、世界標準の基幹システムに自社の業務を合わせていくという、従来の現場には受け入れ難い選択を敢えて行うということでもあります。
難しいと思われるのは、データを収集し分析し、経営判断にリアルタイムに活かすDXと新しい基幹システムが繋がるか、そして再度部分最適の罠を排除し続けられるか、にあると思います。
間接部門のスリム化や業務効率のupを目的にすると、せっかくの基幹システムの刷新も、たちどころに部分最適の継ぎ接ぎの巨大システムになって、そのメンテナンスに莫大な費用がかかるだけでなく、経営判断を妨げるという、基幹システムの本質的な目的から遠ざかってしまいます。
DXは未来の企業競争力に直結するということを忘れ、DXが目的化し、業務効率を上げることが、要件定義の山にならないようにしていく必要があると思います。
システムが巨大なだけに、関わる人も多くなり、IT業界の多重下請け構造が、DXの本来の目的から逸れさせるとしたら、DX後の企業競争力は、世界に見劣りしてしまいかねません。既に東南アジアからも日本は送れ始めているという、現実に対峙する、経営者の強い意志が、何より求められます。👉「#京セラ は、従業員の高齢化や若年層の人材確保難などを背景に、製造部門において、生産性倍増計画を掲げ、ロボットや人工知能(#AI)の技術を積極的に導入してきた。この動きを20年度から間接部門に本格展開する。」