【ごみ問題】「レジ袋有料化」はプラスチック問題を解決するか

2020/1/5

プラスチック規制の世界的な広がり

ごみ問題に関する2019年の一大ニュースはやはり、海洋プラスチック問題に関する国際的な対策実施枠組みが構築されたことだろう。
2019年6月の主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)では、2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロにするという野心的な構想である、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が共有された。
日本は、同時期にプラスチック資源循環戦略を策定し、「2030年までに使い捨てプラスチックを累積25%排出抑制すること」、「2035年までに使用済プラスチックを100%リユース・リサイクル等により有効活用すること」などの目標を掲げたところだった。
これは近年、ウミガメの鼻からストローを引き抜く動画が世界的に話題となり、海洋プラスチック問題が騒がれるとともに、断片化した微細な樹脂であるマイクロプラスチックの危険性が指摘され始めたこと等が背景となっている。