[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。きょうは受け渡しベースで今年の最終売買日にあたり、朝方から買いが先行した。新年株高を見越す形で先物にショートカバーが入ったとの観測や、12月期決算企業の配当再投資の期待を絡めた買いが出ているとの見方が聞かれた。

25日の米国株式市場は休場で、外部環境面では方向性を感じさせる材料が見当たらなかった。そうした中、東京株式市場は受け渡しベースで今年の最終売買日を迎えた。

市場では「収支の損益合算に伴う節税対策の損切り売りが終了する。これが一巡すれば地合いが変わりそうだ」(SBI証券・シニアマーケットアドバイザーの雨宮京子氏)との指摘もあり、明日からの実質新年相場に期待を寄せる関係者が多い。

TOPIXは7日ぶり反発。東証33業種すべてが値上がり。海運、ガラス・土石製品、空運、金属製品、精密機器などが値上がり率上位に入った。「自動車関連や産業機械関連などシクリカル系の銘柄がしっかり推移しており、センチメントは悪くない」(東海東京調査センターのシニアストラテジスト、中村貴司氏)との声も聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がり1657銘柄に対し、値下がりが412銘柄、変わらずが92銘柄だった。

新興株市場も堅調で、日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに3日続伸した。市場では「年末年始は流動性が低く、動きの軽い中小型株が物色されやすい。個人投資家の買い意欲も旺盛だ」(ストラテジスト)との声もあった。

日経平均<.N225>

終値      23924.92 +142.05

寄り付き    23787.70

安値/高値   23,775.40─23,931.51

TOPIX<.TOPX>

終値       1731.20 +9.78

寄り付き     1721.59

安値/高値    1,720.99─1,731.20

東証出来高(万株) 82186

東証売買代金(億円) 13571.64