【マネックス】手数料ゼロでもネット証券が生き残る方法

2019/12/27
2019年はネット証券会社にとって激変の年だった。
KDDIがカブドットコム証券(現auカブコム証券)に出資、LINE証券がサービスを開始、そしてネット証券最大手のSBI証券を傘下に持つSBIホールディングスとZホールディングス(旧・ヤフー)が提携するなどの動きが相次いだ。
競争激化を受けて、ネット証券各社は株式売買や投資信託販売の手数料をゼロに引き下げている。個人投資家は恩恵を受けるが、証券会社側の負担は大きく、ネット証券は早くも体力勝負になりつつある。
こうした中で、ネット証券大手の一角であるマネックス証券はどう生き残っていくのか。
2019年4月、創業者の松本大・マネックスグループ会長に代わって社長に就任した清明祐子氏に、マネックス証券の戦略とネット証券の未来について聞いた。

手数料ゼロ化のインパクト

──ネット証券業界では販売手数料の無料化が進んでいます。インターネット証券全体やマネックス証券にどういった影響がありますか。