[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比23円86銭安の2万3806円72銭となり、反落した。25日の米国株式市場は休場となるため、東京株式市場でも見送りムードが続いた。前引け段階の東証1部の売買代金は5103億4100万円。前日に記録した今年最低の1兆2861億円を下回るペースで推移している。

24日の米国株式市場は、クリスマス休暇を控えた短縮取引の中、S&P総合500種とダウ工業株30種が下落した半面、ナスダック総合指数は小幅高となり、9営業日連続で最高値を更新した。米中通商関係の改善に支えられて最高値を更新してきた上昇基調は、この日は一服した。

日経平均は反落スタート。その後もクリスマス休暇で海外勢が見送っているとみられ、マイナス圏の2万3800円台前半で一進一退。前場の値幅は上下24円99銭にとどまった。市場からは「12月25日は海外市場のほとんどが休場で、開いているマーケットはむしろマイノリティー。東京市場のフローの6割は海外投資家なので、クリスマス前後の商いは当然細る」(国内証券)との声が出ていた。

TOPIXは0.31%安で午前の取引を終了。東証33業種では、値上がりは医薬品、その他製品、情報・通信業の3業種にとどまり、水産・農林業、鉄鋼、パルプ・紙などが下落した。

個別では日産自動車<7201.T>は大幅続落、2.77%安となった。新しい経営体制を担うトップ3の1人で副COO(副代表執行役兼最高執行責任者)を務める関潤氏が退職することが明らかになり、嫌気された。そのほか、ソフトバンク<9434.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ファミリーマート<8028.T>なども売られた。

東証1部の騰落数は、値上がりが562銘柄に対し、値下がりが1497銘柄、変わらずが100銘柄 だった。