[北京/上海 23日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカーのテスラ<TSLA.O>と中国の銀行団が、同社の上海工場向けに期間5年、総額100億元(14億ドル)の新たな融資契約について合意した。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。融資の一部は既存の融資の借り換えに充てられるという。

このうち1人の関係者によると、中国建設銀行(CCB)<0939.HK><601939.SS>、中国農業銀行(AgBank)<1288.HK><601288.SS>、中国工商銀行(ICBC)<601398.SS><1398.HK>や上海浦東発展銀行(SPDB)<600000.SS>などがテスラに融資を供与する。

テスラは今年3月、上海の新工場向けに中国の金融機関から期間1年で最大35億元を借り入れる融資契約を締結したと発表した。

米証券取引委員会(SEC)に提出された文書によると、この融資の返済期限は2020年3月4日。

新たな融資の一部はこの既存の融資の借り換えに充てられるという。

2人目の関係者によると、残りの資金は上海工場とテスラの中国事業のために使われる。

1人目の関係筋は、新規融資の金利は既存の35億ドルの融資同様、中国の期間1年の基準金利の90%の水準に固定されると説明した。これは通常、中国の銀行が最優良の顧客に適用する金利。

テスラおよび銀行団は、ロイターのコメントの求めにまだ回答していない。

テスラは今年1月に新工場建設に着工、10月には試験生産を開始した。テスラが米国外で製造する拠点を設けたのはこの上海工場が初めて。