【アシックス社長】シューズのデジタル革命で勝つ
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アシックスの廣田社長と同様、私もランニングが趣味です。一時、マラソンに「ドはまり」してしまい、フルマラソン2時間52分という記録を私は持っていたりします(汗)
そうしてランニングの練習会を通じ、当時は前職におられた廣田さんとはお知り合いになりました。その後、廣田さんはアシックス社長に、つまり趣味が本業になりました。私にとっても、趣味だけでなく仕事でも結びつきが生まれるという、思いがけないご縁となりました。
私は健康とダイエットのため、出社時に地下1階から13階まで階段で登っているのですが、残念ながら今のスマートウォッチでは、階段を上るという活動までは捕捉してくれません。シューズがIoT対応となれば、室内でGPSが使えない環境でも細かい運動を記録してくれるんじゃないかと、個人的に期待しています。
そうした点を含め、シューズはスポーツや健康にまつわるリアルデータのセンシング一等地となり得るんじゃないか、そう思っています。世界に誇れる日本発のグローバルブランド。
ASICSの社名の由来はローマ語の「Anima Sana In Corpore Sano(健全な身体に健全な精神があれかし)」の頭文字を取ったもの。
テクノロジー×健康というブランド価値の輪郭が明瞭なので、立ち位置がブレません。
東京五輪のゴールドパートナー(主要スポンサー)として、2020年は更なる飛躍を狙う年です。この手の健康系IOTは色々と検討したことはありますが、一見すると「おっ、ありそう」と思うもののなかなかビジネスにするのは難しいのが現状の中、アシックスさんが具体的にどうマネタイズしていくのかは興味があります。
データの活用としては以下の4段階があると思っています
①測定結果を表示する
②測定結果から意味合いを示す(分析/アルゴリズム)
③意味合いからアドバイス出す
④実際に介入するサービスを提供する
①だけだとすると製品価値に少し上乗せを出来る程度で、アップルウォッチなどの別の端末がただ乗せしてくるものとの競合にもなります。②でも同様の傾向。なのでよほど測定数値が精緻であるとか、アルゴリズムに特色がないと価値が出にくいところ。③のアドバイスについても精度がどうなのかとそれにどのくらいの金を払うのかの問題で、健康系だと結局運動しろか食事気をつけろになってしまうのですが、運動のフォームなどならもう少し具体的なアドバイスがあると思う一方で癖はそんなに変わらないとすると一度測定することは意味があるものの、日々必要かと言われるとどうなんだろう、と思ってしまいます。結局④の介入サービス、例えばその結果を踏まえたコーチが一緒にトレーニングするサービスとかまでいかないとなかなかマネタイズは難しいと感じます