[バンコク 23日 ロイター] - タイ中央銀行のウィーラタイ・サンティプラポップ総裁は23日、一段の金融緩和を排除しない考えを示した。

中銀は先週、政策金利の翌日物レポ金利を1.25%に据え置いた。また、2019年の成長率予想を従来の2.8%から2.5%に、20年は3.3%から2.8%に、それぞれ下方修正した。[nL4N28S1WP]次回会合は来年2月5日に予定されている。

総裁はビジネス関連のセミナーで「ドアを閉じたとは言っていない」と発言。「経済情勢が悪化すれば、金融政策委員会は成長押し上げにつながるツールを活用する用意がある」と述べた。

また、来年は景気回復が見込まれるものの、経済成長のペースは満足できる水準ではなく、潜在率を下回っていると指摘。

「我が国の潜在(成長)力は3.5─4.0%で、構造改革が実施されればさらに高くなる」とし、投資の促進、競争力の強化、技術開発が求められていると指摘した。

通貨バーツの上昇については、外部要因と経常黒字が原因との認識を示した。タイの経常黒字は、今年が350億ドル、来年は300億ドルと予想されている。

総裁は、中銀がこれまでバーツの過度な動きを抑えるための措置を常に講じてきたが、今後も継続するとし、バーツは不安定な動きが続くとの見方を示した。

バーツは今年、対ドルで7.7%上昇しており、アジア通貨のなかで最も上昇している。世界的に貿易摩擦が深刻化するなかでのバーツ高は、輸出依存度の高いタイにさらなる打撃となっている。

*内容を追加しました。