「淡島ホテル」破産手続き 地裁沼津支部開始決定、負債数百億円
コメント
注目のコメント
観光業界隈では以前から話題になっていだ淡島ホテルですが、債権者による破産申し立てという異例の事態になったのは、破綻というより再建策の一つであったと思われます。
元々会員制ホテルだった淡島ホテルは、100億以上の預託金債務を抱えていました。
通常会員制ホテルの再生は法的整理で一回預託金債務を綺麗にしてから、スポンサーがニューマネーを入れる方式で行うのですが、同社の場合は、何故か単に備忘価格で同ホテルの全株式をオーロラグループ(グッドリゾート)に売却するだけというやり方が取られました。
経営権を持つとはいえ、廉価で株を取得しただけの単なる株主にすぎないオーロラグループは、会員からの請求にも関わらずこれらの返還をせず(法律的には義務もない)会員との間で紛争になっていた訳です。
淡島観光ホテルは、新たにウィズダムホテルのフランチャイズになることが決まっており、今回の債権者申立破産はオーロラグループの経営権を消滅させるための処置であったと思われます。
今後どのような展開を見せるかは分かりませんが、誤った再建策がかえって会社を危機に陥れるという一つの例であったといえます。
(追記)
櫻井さん、本件の再生スキームはいわゆる第二会社方式ではなく、淡島ホテルを経営しているグットリゾートは渦中にあるオーロラグループの関連会社です。ホテル不動産などは今回破産が求められた株式会社淡島ホテルが所有しているはずです。
ご存知かと思いますが一応念のため。2018年4月まで同ホテルを運営していた会社が破産した、というだけの話で、同ホテルは新会社のもとで通常営業しています。
http://awashima-resort.com/wp2/2019/12/21/旧経営会社の破産報道について/
事業再生では良くとる手法ですので、みなさま誤解なさいませんように。ラブライブ需要を取り込むのか、養殖などの淡島や周辺コンテンツを掛け合わせたパッケージにする等、色々とやり方はあるように思う。
数少ない沼津(地元)の名所が減るのは悲しいので、よい引き取り手による再建を願います。