[ロンドン 19日 ロイター] - 米フェイスブック<FB.O>が導入を計画する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」を巡り、運営団体「リブラ協会」の役員を務めるパトリック・エリス氏は19日、導入の方法などに関する計画は固まっていないとし、規制当局との協議次第だと明らかにした。

エリス氏はロイターとの電話インタビューで「現時点で、リブラという商品やその市場、導入方法について確定した戦略はない」と述べた。

フェイスブックは来年6月のサービス開始を予定するが、同社のリブラ担当責任者デビッド・マーカス氏を含む関係者はこれまでに、規制上の問題で開始が遅れる可能性があるとの見方を示している。

エリス氏は、2020年中にサービスが開始されるかとの質問に対し「イエス」と答えた。

ただ「戦略を固めるのは時期尚早だ」とし、「規制当局との間で解決すべき問題がまだ多くあり、それを踏まえて開始に向けた戦略を修正する必要がある」と述べた。

欧州、米国、東南アジアの当局との協議は前進しているとしたが、当局の懸念を踏まえたリブラ側の具体的な対応は明らかにしなかった。

米クレジットカード大手のマスターカード<MA.N>やビザ<V.N>などは、10月にリブラ協会への参画を取りやめ、21の協会メンバーのうち国際決済企業はオランダのペイユーのみとなった。

協会メンバーはいずれも、リブラのネットワークに参加するため最低1000万ドルを拠出する必要がある。

エリス氏によると、現時点でフェイスブック以外に資金を支払ったメンバーはいないが、来年第1・四半期か第2・四半期に拠出が始まる見通しという。