「空の産業革命」で誕生する、約136兆円の巨大産業

2019/12/20
 最前線で活躍するイノベーターたちの講義をオンラインでお届けする動画講義『MOOC』。今回はDrone Fund 創業者/代表パートナー・千葉功太郎氏の「『空のビジネス開放』 ドローンからエアモビリティまで」を配信します。
 最新テクノロジーとして近年注目を浴び続けるドローン。
 日本では社会実装に向けて産官学の連携が進み、利活用が現実味を帯びてきました。さらに、ドローン以外の「空飛ぶクルマ」も実用化が見えつつあります。
 本講座では、ドローンやプライベートジェットに精通した千葉氏が、空を舞台にした未来の超巨大産業について「約3分×10回」で講義。ここでは、第1話の内容と第2話以降の概要をお伝えします。
「空の産業革命」がやってくる
千葉 皆さん、頭上に広がる「空」を眺めてください。何か飛んでいますか。
 鳥やたまに飛行機が飛んでいる以外、何も飛んでいませんね。これって、もったいないと思いませんか?
 東京だと「地上」の道路は車で渋滞する時もあります。しかし「空」を使ったモビリティがあれば...。
 これをチャンスと捉えていただきたいと思います。
 実は、地上0mから航空法で定められている150mまで、空きスペースになっているのです。
 この空きスペースを活用するのが「ドローン」であり、「次世代航空機」です。
 経済産業省は、これを「空の産業革命」と名付けました。
 日本は自動車で産業革命を成し遂げた国ですが、今度は空で同じことが実現されようとしています。
 そして、それに伴って「ドローン前提社会」が到来すると予想します。
 私は大学の頃「インターネット前提社会」を教わりました。ものすごいインパクトであり、「こんな社会を創りたい!」という思いを持って、インターネット産業に関わってきました。
 そして日本におけるドローンも、インターネットと同じような歴史を歩もうとしています。
 2015年4月、首相官邸に無人機が落下しました。しかし、そこからドローンなどエアモビリティに対する国の対応が大きく変わります。
 ドローンが首相官邸に落下してから8ヶ月後、航空法が改正されました。
 さらに2019年6月には「成長フォローアアップ戦略」を閣議決定。2022年にはレベル4「有人地帯で自動飛行させる」という目標を掲げています。
 あの事故をきっかけに、日本はドローンにおいて先進的な取り組みをしているのです。
 ドローンの市場規模ですが、2018年には国内で362億円ありました。
 しかし、2024年には今の10倍近い3568億円まで成長すると予想され、世界の市場は2020年に1.4兆円まで成長すると言われています。
 さらに、エアモビリティ全般の市場規模は、2040年までに自動車産業に匹敵する約136兆円に達すると言われています。
 未来の超巨大産業であるエアモビリティ市場、本講座を通じてその全貌をお伝えします。
 エアモビリティが普及した未来とは
 「『空のビジネス開放』 ドローンからエアモビリティまで」では、第2話以降でその内容を詳細に解説する。
 第2話以降のタイトル、内容は以下のとおり。
 「ドローンは新たなインフラになる」
 千葉氏は力強い口調でこう予言する。
 「災害への対応」といった緊急事態から、「子供の忘れ物を届ける」という日常使いまで。千葉氏が「ドローンがインフラ化した世界」を提示する。
 私たちも頻繁に耳にするようになった「ドローン」。
 最近ではそのユースケースも増加しつつある。
 実際にドローンはどのような分野で投入されているのか。農業、測量、物流の3分野の事例を紹介する。
 「ドローンは自動車産業のように”すその”が広い産業になる」
 こう語る千葉氏はドローン産業を取り巻く環境を、ピラミッド構造で示す。
 ドローン産業は、機体開発だけでなく、情報・金融、基盤技術、人材も必要になる。まだ見ぬ未来の巨大産業の姿が明らかになる。
 エアモビリティ、「空飛ぶクルマ」に代表されるような乗り物が、近い将来現実のものになるかもしれない。
 千葉氏は産官学が一体となり、2023年までにエアモビリティの認可取得を目指す取り組みを紹介する。
 エアモビリティが飛び交うことで変わる「日本の移動」とは?
 ドローンの活用は日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパなどでも積極的に進んでいる。
 中でも注目すべきは「Uber」だ。近い将来「小型飛行機版タクシーサービス」を始めるという。
 世界で展開される「空のビジネス競争」の今に迫る。
 「ジェネラルアビエーション」、自家用機を意味する言葉は日本人にとってまだ馴染みが薄いかもしれない。
 しかし、ホンダジェットの登場により、日本でも自家用機を活用する動きは生まれつつある。
 ジェネラルアビエーションは日本に根付くのか。その鍵を千葉氏がお伝えする。
 ジェネラルアビエーションは「シェアリングエコノミー」との相性も良い。
 「日本全国にある97カ所の空港を有効活用する上で、シェアエコの発想は欠かせない」と千葉氏は語る。
 ジェネラルアビエーションとシェアエコにより「移動」はどう変わるのか。
 千葉氏がそこに秘められたポテンシャルを明かす。
 「空のビジネス」で最も重要なのは「安全性の追求」だ。
 「機体の安全性」や「交通・操縦の安全性」はもちろん、「悪意のあるドローン」への対策も必要である。
 本講義では現在進められている「安全性追求への取り組み」を紹介する。
 「ドローンの存在を"かわいい"に変換する」
 千葉氏は、ドローンを社会実装するための最大の課題は、多くの人が持つ「心の壁」にあると指摘する。
 最終話は、ドローンのイメージをアップデートする具体策について考察する。
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