「チャレンジャーバンク」に対抗する、米大手銀行の取り組み
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スタートアップからのチャレンジに対して銀行は、バンカメの様に自前で対抗するのか、邦銀の一部で特に法人向けで取り組みが始まっている様にスタートアップと提携をして取り込むのかの選択を迫られると思います。
例えば既にメガバンクと会計系フィンテックとの連携は始まっています。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.watch.impress.co.jp/docs/news/1164/857/amp.index.html%3Fusqp%3Dmq331AQPKAFwAZgBvNXJ8LPfusVQ
情報の観点からは昔は銀行でしか決済ができなかったので決済情報は銀行が独占していてそれを分析して営業していました。今後はフィンテックスタートアップなどと競合すると思いますが、日本ではどちらかというと上記の通りメガバンクのネットワークや資金力を活かした提携が主流になりと思われます。銀行免許の取得のハードルがかなり高いアメリカの場合、チャレンジャーバンクの参入は、イギリス、ドイツを筆頭としたチャレンジャーバンク先進国より明らかに遅れています。
これは、銀行免許取得のハードルが高いことに加えて、ウォルマートやアマゾンなどが、特定の金融サービスを銀行免許を取らずに提供しているので、ニーズが欧州ほど高くなかったということも理由になると思います。
また、アメリカの銀行は、例えば個人間送金アプリを開発したFintechベンチャーであるVenmoに対抗して、Zelleというサービスを導入するなど、この記事で取り上げられているBank of Americaも導入していますが、銀行自体がFintechを取り入れて、サービスの改善に積極的に務めているということも特徴だと思います。
なお、個人的には、これらアメリカのメガバンクのサービス向上は、チャレンジャーバンクに対抗するためではなく、アマゾンやウォルマートを競合と想定してのアクションだと思っています。
アメリカにおけるチャレンジャーバンクの台頭は、本格的には来年以降だと思います。バンク・オブ・アメリカのライバルは、シティバンクなどの同業他社ではなく、
金融をテクノロジーで便利にしようとするフィンテック系ベンチャー企業になってきたんだなぁ、としみじみ。
対同業と競合していてもダメで、フィンテック系企業との競合、協業を模索していく時代ですね。