ロボットもサブスク。スリランカ人が日本で起業し、物流危機に挑む

2020/1/16
「物流クライシス」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
eコマースの利用拡大で物流量が増える中、人手不足によってもたらされる物流崩壊の危機のことだ。だが、ロボット大国を自認する日本で、実は物流用の搬送ロボットはほとんどが海外製と、お寒い状況だ。
米アマゾンの搬送ロボット「KIVA」、ニトリなどが採用するインド発ロボット「Butler(バトラー)」などが国内の物流業界を席巻する。
そんな中、日本でも「AMR」と呼ばれる次世代の搬送ロボットシステムを開発している企業がある。
ラピュタ・ロボティクス(東京都中央区)。「Robot as a service (RaaS)」、つまりロボットのサブスクリプションモデルにも挑むスタートアップだ。
彼らのロボットシステムには、日本運通や日本郵便が注目し、導入を計画中だ。ラピュタはスイスの名門校、チューリッヒ工科大学のスピンオフ企業だ。しかも、CEO(最高経営責任者)はスリランカ出身。
NewsPicks編集部は、そんな海外発の日本企業の取り組みを取材。次の10年で訪れるロボット新世界に迫った。

amazonから電撃移籍

ラピュタには、あるキーパーソンがいる。アマゾン出身のエンジニアだ。