【佐久間 衡】働き方改革の本丸は「SaaS Shift」にある
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例えばトヨタは,新車,中古車販売,レンタカー,タクシーへの車両提供等をしています.
ユーザーがどれを選んでも,それがトヨタ社製で有るのなら,トヨタの利益になります.しかし,現状は,ユーザーは幅広い選択肢の中から,自己責任で選んでいる.
そしてそこで,双方にとって,ベストでは無い選択が.数多くされています.
平たく言えば,経済は「営業/sales」の世界観ではなく,もっと「提案/recommend」の世界観に移行していくとのだと思います.確かにカスタマーサクセスファクター、The Model
セールスフォースが示した世界がリードしてきたと思います。
ただ、その次は、
最終受益者の成功・幸せへの展開がまずあってこそでは。
その上でそこへつながる、エコシステムであり集合知と思います。
利用者の幸せ・成功があってこその継続
その利用者の幸せへどのように、価値をつなげるか。
そのプラットフォームになり、利用者の幸せ・成功が継続しつづけ、
その価値のもたらすリターンを外部(エコシステム)と協働し、
獲得しつづけていく。
そのためには、企業内外の機能、能力をつなげ、
リスク(セキュリティ、環境への影響)を最小化しつつ、
そこに携わる
”個”の能力、”個自身の成長”、”個のまわり(家族ほか)の幸せ)の自由度を
あげつづけていく。
これらが、XaaS化することで、実現していく
これがこの次のステージだと思います大企業からSaaSの「出島」を作ることが、日本を元気にする鍵です。
これまで大企業は、人材、技術、資金があるにも関わらず、GAFAのような社会にインパクトを与える新事業を生んでいません。この現状認識と反省に立ち、新事業の創出を阻んできた、限定的なリーダーの権限(人事、資金)、新事業を考慮しない既存事業向けのプロセス、流動性の少ない人事を、新事業の創生にふさわしい形に見直すことが必要です。
大企業からSaaSによる破壊的イノベーションの独立ユニットを設立する意義はここにあります。独立事業ユニットは、このデジタルな新事業に特化したガバナンス体制の設計のために独立した法人にする必要があります。これは経団連の提言では「出島」、ジェフリー・ムーアは「ゾーンマネジメント」、経営学では「両利きの経営」と呼ばれる考え方を実践するものです。
本日の日経にはタイミングよくクリステンセンが日本企業が再び破壊的イノベーションを起こすために独立ユニットの必要性を論じていました。既存事業とは異質な破壊的イノベーションは、既存事業体では位置づけが困難です。
以上のような挑戦により、ベンチャーのような俊敏さと大企業の信用や営業力を併せ持つ体制を創ることは可能です。