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プレスリリースを見ても、慎重に言葉がはぐらかされていて、かなりあやしい。

Free of Heavy Metals, New Battery Design Could Alleviate Environmental Concerns
https://www.ibm.com/blogs/research/2019/12/heavy-metal-free-battery/


この代替材料は、

・これまでバッテリー材料に使われたことがない3つの新しい独自材料
 (which have never before been recorded as being combined in a battery)
・海水から抽出可能
・重金属でも資源量に懸念がある材料でもない

と言うが、普通ここまで言っておいて何の物質か書かないということがありうるだろうか。

さらに、

・デンドライトの生成を抑えて可燃性を低下させる(海水から抽出した材料を使ったカソードと独自の電解質の組み合わせによって?)
・コバルト、ニッケルを含まないため低コスト(コバルト、ニッケルより安い?)
・SOC80%までの充電が5分以内に可能
・10,000 W/L以上の出力密度で通常のリチウム電池より高性能
・800 Wh/Lと高エネルギー密度で通常の・・・
・90%以上の充放電エネルギー効率

そこまで言うならば、何の材料を使ったか明かしてもよいと思うが、、、。

海水の成分は、

水 96.6 %
塩分 3.4 %

塩分の内訳
塩化ナトリウム 77.9 %
塩化マグネシウム 9.6 %
硫酸マグネシウム 6.1 %
硫酸カルシウム 4.0 %
塩化カリウム 2.1 %
その他

ということなので、経済的に抽出可能な3つの材料となると、NaかMgかCaかKということなんでしょうか。

しかし、どの元素の電池も世界中で研究はされているし、、、。
うーんやっぱり二価(Mg, Ca)ですかね、、、。
ちょっと分かったけど内緒。

正極は重金属使ってないとするとポリマーかなと思うけど、体積あたりで出力密度を出しているので違うかなと。

なんでこんな変な発表の仕方をしたんだろう。
想像力を膨らませて話題性を上げるためか。
下記でコメントしたら、やはりエネルギー専門家な大場さんとMatsunagaさんがすでにこちらで突っ込まれていた…
あえてリチウムは「使わない」と書いていなかったが、海水での構成比考えると使わないですかね?一応海水からの回収技術はググると研究はされている。
https://newspicks.com/news/4475675

下記がIBMのリリース。正極材にコバルト・ニッケルは使わないとのことだが、具体で何を使っているのかは分からない。リチウムとかは使っていそう。
体積エネルギー密度は800Wh/Lとのこと。理論値なのか、チャンピオンスコアなのか、前提は分からないが、この水準が出せるのであれば今のリチウムイオン電池より高い。
電解液が燃えにくいとも書かれている。今のリチウム電池は電解液が可燃性なものがほとんどで、全固体電池への期待もここが一因。ただ、いかんせん具体の材料が分からない…
https://www.ibm.com/blogs/research/2019/12/heavy-metal-free-battery/
海だけに、smells fishy?




シツコクテスイマセン

あ、ご参考(just in case)
https://www.eigowithluke.com/fishy/

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