ECB、インフレ目標再定義必要 達成は柔軟に=クーレ専務理事
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ラガルド総裁が先般の記者会見で表明したECB版の「総括検証」では、FRBとは違って、インフレ目標の水準自体も再検討の対象になる様相を呈してきました。
ECBの執行部見通し自体が、今後数年に亘ってHICPインフレ率が目標を下回り続ける可能性が高いことを認めているだけでなく、インフレの基調が長期に亘って1%前後で安定していることを考えても、合理的な議論だと思います。
具体策としては、クーレ専務理事が示唆するようにインフレ目標のレンジ化がミニマムだと思いますが、実際のインフレ率がレンジの下限にある時に、政策対応をどうするかも劣らず重要なポイントです。
その上で、インフレ期待や為替市場への影響を含めて議論すべき点は多いですが、同じ問題に直面する日本にとっても少なからぬインプリケーションを持つことになります。