新聞が信頼度でV11のNHK抜く その理由は?
産経ニュース
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「新聞は前年度調査より0・7点下がったが、NHKは2・3点も下がっており、下げ幅の差で順位が入れ替わった。同調査会の倉沢章夫編集長は「N国党の訴えが、有権者などの信頼感を引き下げた可能性はある」と分析」
ということなので、「めでたさも中ぐらいなりおらが春」でしょうか。この調査は訪問留置法で大規模に行うもので世論を正確に映していると受け止めています。一方で、いつも思うのは、新聞は「紙」、NHKは「電波」という媒体を前提としていた時代からの質問なので、新聞とNHKがネットに流しているニュースの信頼度がよく見えないという思いがあります。
何はともあれ「信頼」はジャーナリズムの最高最大の資産です。「微減だか高水準」という現状から「信頼が増加に転じる」状況をつくりたいです。標本誤差を考えると、この変化が有意差といえるのかという感じはします。いずれにしても新聞とNHKは相対的に同程度で推移しているということでしょう。ネットの比重が高まったいま、信頼度をいかに高めていくかということは、こうしたデータとは関係なく、私たちに課せられた大きなテーマだと思っています。
記事にある通り、さまざまな要因でNHKの信頼度下げ幅が新聞の信頼度低下幅を上回ったという事情なので、新聞の信頼度をどう上げていくかは引き続き課題ではあります。
フェイクニュースが深刻な問題になる中で、「確かなコンテンツへの期待」は確実に高まっており、伝統メディアがこれまで培ってきた力を発揮すべき時だと思っています。ここでカギになるのは、記者一人一人が、だれに、何を、どう届けるかを考えるエディターシップを磨いていくこと。読者の信頼を勝ち得るにはそれが不可欠の道だろうと思います。