[香港/フランクフルト/北京 17日 ロイター] - 独自動車大手ダイムラー<DAIGn.DE>が、中国合弁事業の持ち分引き上げを目指していることが、複数の関係者の話で分かった。

それによると、ダイムラーは、北京汽車集団(BAIC)との合弁会社北京ベンツ・オートモーティブについて、現在49%の持ち株比率を75%に引き上げるなどの経営支配を強める選択肢を模索している。

一方BAIC側は、ダイムラー株10%の取得に動いているとされる。

ダイムラーに対しては、浙江吉利控股集団が9.69%出資。BAICが10%取得すれば、中国勢2社で20%弱を保有することになり、株主総会で役員人事や投資案件の決議に大きな影響力を持つことになる。

ダイムラーは、中国事業拡充計画についてコメントを差し控えた。BAICのコメントは得られていない。