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【メッセージ】日本の知識人に決定的に足りないこと

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    ビル・ゲイツは、今は「慈善事業」に取り組んでいるというよりも、主に医療と教育の分野で、データと技術をフル活用して世界を改良することに夢中になっています。マッキンゼーなどとも組んで、国連や世界銀行、多くの途上国の政府をしきりに動かしています。古典的なイメージの「慈善家」とは全然違います。人によっては、このように圧倒的な優位に立つ人間が世界を操作することを、植民地主義の変種と呼ぶでしょう。
     今なおグローバリズムは世界を動かす主流であり、圧倒的な資金と技術を握っており、そして確かに貧困や飢餓、戦死者を少なくした実績があります。 
     グローバリズムとは、理性に基づく科学と技術が世界を限りなく良くしていくことができると信じる宗教です。18世紀のヨーロッパで、フランス革命の少し前から急速に広まった考え方です。フランス革命を起こしたのも、植民地化や共産主義革命、経済のグローバル化を推し進めたのもこの考え方です。この考え方では、世界を良くするのは教会や宗教ではなく、緑の革命など、データに基づく計画と技術です。ただし、これを実現するのは決して容易ではなく、計画と技術を最優先したはずのソ連が非常に不効率なことになってしまったことからも明らかです。
     欧米では、このグローバリズムに連なる考え方を発展させ、広める人が「知識人」と呼ばれたので、確かに日本にはそういう意味での「知識人」は非常に少ないでしょう。かつての「進歩的知識人」を含めてこの考え方を日本語に翻訳してメディアに書いたり大学で教える人たちはたくさんいますが、いわば末流であり、世界的に主導的な役割を果たした人はほとんどいないでしょう。もっといえば、北東アジア的な知識層(士大夫、両班、武士)は、社会改革の主導者ではなく、あくまで官僚的秩序の維持者でした。それが流行であれば、グローバリズムに反対はしませんが、世界で潮流を創り出す知的役割を果たす人たちではありませんでした。


  • NewsPicks NY支局長

    巨匠ピンカー、インタビューの後編です。

    書籍の内容だけでなく、ゲイツの話から、ジャーナリズムの話まで、多くトピックが展開しますが、私が個人的に惹かれたのが、この書籍は、「啓蒙」という政治哲学のトピックを扱ったモノにもかかわらず、冒頭で「エントロピー」の話が出てくるところです。

    政治哲学と物理学などの話題を縦横無尽に行き来することができるのが、こうした知の巨人たちの本を読む時にワクワクするところです。

    インタビューにも出てくるゲイツ、2019年のインタビュー集(https://newspicks.com/news/4462947)もどうぞ!


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    講談社 宣伝統括部担当部長

    NewsPicks×草思社という組み合わせに驚きつつ、上巻を読みました。
    『サピエンス全史』のような、『ファクトフルネス』のような印象も受ける『21世紀の啓蒙』。
    「啓蒙」といよりも“ENLIGHTENMENT”という原題に使われる言葉の方が、この本の内容をイメージしやすいかもしれません。
    「進歩の歴史」といえばいいのか。
    ところで、ハードカバーの本(「上製本」ともいいます)は貴重になってきました。


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