ネット広告が台頭しても「テレビCMは終わらない」理由

2019/12/19
2019年10月、漫画『左ききのエレン』を題材にした新聞広告を朝日新聞に掲載し、ネット上の「バズ」を生み出したGOの三浦崇宏氏。
インタビュー前半では、新聞とネットを絡めた複雑な設計の狙いや、三浦氏自身がストーリーに登場した真相が語られた。
この新聞広告が話題になる約1ヵ月前の9月には、GOはネット印刷のラクスルと提携し、スタートアップ向けに低価格でテレビCMを制作するサービスを開始した。
新聞広告にテレビCM。「オールドメディア」といわれる媒体での広告に、三浦氏はどんな未来を見いだしたのか。インタビュー後編ではテレビCMの可能性について尋ねた。
*前編はこちら

テレビCMとネット動画広告の違い

──後編は、テレビCMについて伺います。テレビCMのメリットや役割を、三浦さんはどう考えていますか。
三浦 映像は、脳へ情報をダイレクトに届けることができます。前回も話しましたが、人は感情を動かされないと行動しません。
テキストで丁寧に説明するより短時間で、ある意味暴力的に人の感情を動かすには、映像が強い手段であることは間違いない。これは時代が進んでも変わらない摂理です。
三浦 崇宏(みうら・たかひろ)/GO代表