サントリー、インド市場に参入 世界最大市場に攻勢
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インドがアルコール消費量/金額も多いため酒造メーカーとしては狙いたい市場です。一方、意外に競争も激しく、規制も厳しく難しい市場です。もちろん、新規参入が容易な市場なんてものはこの世に存在しませんが。
2010年-2017年比較の成人アルコール消費量はインド(4.3L - 5.9L)、米国(9.3L-9.8L) 中国(7.1L - 7.4L)とインドは消費量の伸びが著しい。金額ベースでも世界3位の市場のようです。
https://bit.ly/38TjjUu
https://bit.ly/2S0691Q
下記から各国のアルコール消費のデータが見られますが、インドはアルコール消費の92%がスピリットと蒸留酒の消費量が非常に大きい国です。(リンクのデータは英語ですが面白いです。クリックするとPDFダウンロードなので注意)。
https://bit.ly/2LYU49t
インドのスピリットの中でウィスキーのシェアは16年で61%。インドのお酒の消費量の約半分はウィスキー。また、全世界のウィスキーの半分はインドで消費されています。つまり、ウィスキー大国のインドは、ビームサントリーとして、塗りつぶさないといけない地図なんですよ。
https://bit.ly/2r1sRvw
インド産は粗悪ウィスキーだけではなく、Amrut やPaul Johnなど評価されているウィスキーもあります。スコッチなどの輸入物は関税が高く手が届かないので開拓されていませんが、国産市場は結構ローエンドからハイエンドまであるんで結構充実。困難だが、トライする価値はありと言うところか。
アルコールは広告の規制の州によって異なるし、アルコールの販売を禁止する州もある。一方で、所得税の徴収率が低いインドでは、飲酒税は重要な財源でもあります。何かとアルコールには複雑な実情のあるインドですが、頑張ってもらいたいです。サントリーがインドで蒸留酒を本格展開との記事。インドが世界最大の消費国だというのはちょっと驚きですが、考えてみれば英国の影響が強かったことから素地があるということなのでしょう。量もありますが、ブランディングと価格政策をしっかりやって収益性の高いモデルにできるといいですね。