[東京 16日 ロイター] - KDDI<9433.T>とローソン<2651.T>は16日、資本業務提携したと発表した。2020年5月以降、スマホ決済サービスの「auペイ」と、ローソンなどの共通ポイント「Ponta(ポンタ)」のサービスを連携させる。相互の会員基盤を生かしたデータマーケティングを推進するほか、先端テクノロジーを活用して新たなサービスを提供する考え。会員基盤は1億超になるという。

KDDIは、ローソンの発行済株式総数の2.1%に当たる普通株式211万株を市場で取得する予定。一方、ローソン親会社の三菱商事<8058.T>から、ポンタを運営するロイヤリティ・マーケティング(東京・渋谷区)の株式20%も取得する。三菱商事の出資比率は42.37%から22.37%に低下する。

本人認証やロケーション、ネット消費、ネット店舗といった情報をauが、リアルな消費やリアルな店舗の情報をローソンが、それぞれ持ち寄り、コンビニでの夜間の無人営業や食品ロスの低減など次世代型コンビニサービスの開発に生かす。

両社のポイントをポンタに統一し、両社の会員IDを連携させる。会見したロイヤリティ・マーケティングの長谷川剛社長は「国内最大級のポイントの経済圏が構築される」と述べた。相互のアプリにそれぞれポイントと決済の機能を実装して両者の融合を進めるほか、合同キャンペーンなどを進めて経済圏の拡大を図る。

ローソンにはNTTドコモも2.09%出資しており、会見したKDDIの高橋誠社長は「(ドコモより)少しだけ上の数字を目指す」と述べた。ローソンの竹増貞信社長は「ドコモとの提携もこれまで通り進める」とした。

*写真を差し替えました。

(平田紀之)