【来襲】価格破壊。中国の「ハイスペ家電」が日本にやってくる
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注目のコメント
パナソニックアプライアンスの品田社長のコメントが、少し気になる。過去に、ガラケー全盛期のとき、他の日本の携帯電話メーカー社長が語っていた言葉とどこか通じるものがあるからだ。その時、その方は、「スマートフォンはニッチ市場」と述べていた。
「もちろん注視しているが、日本は製品に対するロイヤルティ(忠誠心)が非常に高い特殊な市場。中国家電もレベルは上がっており、楽観はできないが、我々が大切にしている価値観や哲学とは違ったものづくりだと感じる」(品田社長)
確かに日本のメーカーのものづくりの水準は高い。パナソニックの食洗機や洗濯機を使っているが、本当に高性能で素晴らしい。
けれど、Appleがスマートフォン市場を形成したように、既存市場の外側で市場形成がされていく可能性があるとすればどうだろうか。現にそうなっているように思うが、日本メーカーはイニシアティブをとっていない。
もちろん、それがシャオミなどの中国メーカーであるかどうかはわからない。
ここまで書いてみて自分で気がついたが、日本のメーカーの強みを活かしながらもどうやってイノベーションをリードするか、という視点が品田社長の言葉に含まれていないことが自分には心配になっているのだなと思った。これは品田氏に問題があるのか、それとも、記事の制約なのかはわからない。
攻める側は勇ましく、守る側は弱々しく見える。
しかし、守る側の論理はどうなのだろうか、可能であればNewsPicksには記事として取り上げてもらえると嬉しい。IoT化がなされて、かつ低価格で販売がなされようとしている中国家電。唯一"製品の安定性や保証"みたいなイメージで遅れをとりそうだが、そこも日本社のどこかが、リプランディングやOEMとして売り出していけば、一気に日本への利用シェアも伸ばせてしまいそう。
製品の価格帯は3Dプリンタの活用でこれから先大きく下げていける。機能もその内に遜色なくなるので、やはり"ブランディング"が大事になってくる。ダイソンの様に。シャオミの日本上陸が大きく話題となりましたが、実はこの秋、シャオミから出資を受ける別の中国家電メーカーも日本に別ルートでやってきています。2020年はスマホだけでなく、家電業界へも大きな影響を及ぼしそうです。
シャオミはIH炊飯器が1万円。関連企業のロボット掃除機も、値段はそこそこですがかなりレベルは高いです。中国家電が安かろう悪かろうだった時代は終わろうとしており、あとは「ブランド力」が養われるかどうかだと思います。
とはいえ、ブランドなど気にしない、例えば「AQUA」の前身である「三洋」すら知らないような若い世代が、良い口コミを参考にして買うのではないでしょうか。
明日はシャオミ幹部のインタビューを公開する予定なので、そちらもまたご覧いただけますと幸いです。