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「がんの生存率」は、仮にがんの治療成績が全く同等でも、低リスクの腫瘍の診断が増えたり、早期発見が増えることによって上昇します。故に、がんの生存率上昇=治療成績の「改善」ではないことに注意が必要です。

状況によっては「改悪」を意味するかもしれないので、タイトルは「上昇傾向」とだけするのが良いと思います。

がんによる死亡までの時間は実は不変で、発見が早まったことによりがんの生存率が上昇したように見えてしまう。ここにリードタイムバイアスがある、と統計学では表現しています。

もし、リードタイムバイアスの影響が大きいのだとしたら、社会として良いことと言えるでしょうか?もしかしたら、日本で行われている検査が過剰なだけなのではないでしょうか?

実際のところ、ここに医学的な意義を持たせることはできませんが、社会的意義を考察することができます。それは、がんの診断とともに生きる方が増えている、ということです。

そうだとすれば、この増加に応じて、がんが見つかった方への社会的サポートを我々は十分にできているでしょうか?緩和医療は日本全国に浸透しているでしょうか?専門家の数は十分でしょうか?

これらが、数字から浮き彫りになる目をそらすことのできない課題だと思います。
データをちゃんととっていくことはとても大事やけども、
早期発見によるバイアスもあるし、
生存率上昇=治療成績向上 とは限らない。

大事なのは、
・予防できるがんは予防する
・早期発見することで治療できるがんはちゃんと検診を受ける
ことで、防げるがんは防ぎたい。

検診が過剰にならないよう、
どのタイミングでどの検診を受けるべきかはもっと整理されるべきだし、

受けるべき検診を受けていない人を把握して通知できるように、メディカルIDなどでレジストリを管理できるようにするべき。
免疫チェックポイント阻害薬を含む分子標的薬の進歩で"がん"の生存率が伸びているのは事実でしょう。しかし、治療開始時に進行してしまっている場合には、なかなか完全に直してしまうのは難しいのが現実です。

つまり、体力的、経済的、精神的な負担のある薬剤投与が延々と続きます。分子標的薬は高価ですから経済的負担は無視できません。それは社会保険料の増加という形で現役世代の肩にのしかかります。

若年がん患者の本人の経済的負担は軽くすべきと考えますが、それ以外の層についてはいろいろと考えないと医療皆保険制度はもたないと思います。(と壊れたレコードみたいに繰り返し主張して恐縮ですが)
いつものことですが、特に非専門領域であったり、統計学的トレーニングを受けていなかったりすると、データの解釈はしばしば困難ですね。

山田さんのコメントのとおり、数字が上昇した分だけ癌治療が進歩したとは言えないでしょう。

そこが専門家がコメントしている意義かと思いますので興味がある方はぜひそちらを笑



以下は個人的な感想ですが、、

他の方のコメントを見ても反応は様々で、例えばこれが誰かの感情にプラスとなる記事であるならば「正しく」解釈することの意義もまた考えてしまったりします。

私自身は癌のほとんどない循環器を専門とする医師です。ただ癌治療後の患者において循環器疾患の合併は非常に多くあります。腫瘍循環器学として近年話題の中心となっています。

少なくとも癌になったら「終わり」みたいなものではないのが現実です。治療前の方、治療中の方、治療後の方もたくさんいて、過剰診断によるものかもしれませんが治療後と言われるような方が増えているという事実と、そういった方々へのケアが十分にされなければいけないということはこういった数字を見ると再認識させられます。
医療技術の進歩によりがんの早期診断が可能になればなるほど、がんの罹患患者数は増え、見かけ上の「生存率」は伸びる傾向になっていきます。そういったバイアスのためタイトルにある合計した数字は特に何の意味もありません。
やはり、ガンの種類別の生存率に大きく差が出ているのは変わらず。
「15種のがんについては個別に5年生存率を集計。前立腺の98.8%、乳房の92.2%が高い一方、早期発見が難しい膵臓は9.8%と低い」