ぺんてる支持の株「50%超え」 コクヨとの業務提携協議を中止
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コクヨは筆頭株主であり、45%の株式を保有しています。
ですので、コクヨは、定款変更、監査役解任、自己株式の取得、募集株式の募集事項の決定、事業譲渡、合併・会社分割など組織再編の決定を阻止することができます。
確かに、プラスは過半数の株式を取得しましたが、上記のような事項を単独で決定できないため、ぺんてるの経営はまだ不安定な状態にあります。
持ち株比率が66.7%を越えれば、安定的な経営ができますが、コクヨが株式を売却しなければ、プラスとして66.7%まで持ち株比率を高めることはできません。
コクヨはプラス以外の株主に売却提案を行うようですので、この先はまだ見えないのです。斜陽産業化しつつある文具業界においてぺんてる問題は根深いのです。
過去には創業一族の二代目社長が自殺したり
https://chu-sotu.net/archives/13358
前社長も放漫経営の責任を追及され、解任動機を出されて放逐されたり
https://diamond.jp/articles/amp/203810?display=b
https://www.sankei.com/smp/premium/news/190930/prm1909300008-s1.html
まるで映画やドラマ並みのお家騒動っぷり。
そこに、ハイエナのようにコクヨがファンドを使って乗っ取り気味に騙し討ちのように仕掛け、
それに反発した現経営陣が本当にホワイトナイトかどうかはよくわからないプラスに救いの手を求めた。
まあ、どっちに転んでも企業規模と立場の差から飲み込まれるぺんてるの現経営陣の行く末は厳しいと思いますが、どちらに身売りしたら自分たちが生き残れるかを考えているんでしょうね。
ほぼ半々ぐらい株式を握っていたら膠着状態に。
カステラのようにスパッと切り分けるわけにもいかず、落とし所が難しい。
このまま膠着状態が続いて業績が傾いたら、同族経営のお家騒動に振り回されてまくってきた社員の皆さんはお気の毒です。ぺんてる・プラス対コクヨ。ゲーム理論の題材みたいな展開になってきましたね。 次はコクヨがマジョリティとれない株を手放して相手に塩をおくるのか、シナジーが生まれないけど保有して両者痛み分けになるのか。それともまた違った方法でアプローチがあるのか。
ひとつのドラマ題材としてとらえると、おもしろい。
何かこのネタで経済小説かかれそうな感じですね。