[マドリード 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は13日、英選挙でジョンソン首相率いる与党・保守党が勝利したことについて、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感が払しょくされたとして、短期的にポジティブとの見解を示した。

デギンドス氏は、マドリードで開催された金融関係の会合で「英選挙の結果は、短期的な不確実性を払拭したため、ポジティブだ」と発言。

「1月31日に英国がEUを離脱することがわかっている。これは不確実性(払しょく)の点で良いことだが、一方で容易ではない新たな局面入りでもある。商取引ルールの再交渉が必要になるからだ」と述べた。

ユーロ圏経済については、英国の合意なきEU離脱や米中貿易戦争が起こらず、EU経済に安定の兆しがでており、ユーロ圏の減速にも歯止めがかかったとの認識を示した。