[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は12日、欧州連合(EU)に対し、ECBに気候変動への対応支援を望むなら、どのような金融商品が「グリーン」に当てはまるのかを決めるよう要請した。

EUの常駐代表委員会(コルペール)は今週、どのような金融商品を「グリーン」や「持続可能」と定義するかを決める一連の規則導入案を否決。タクソノミー(分類法)と呼ばれるこの規則は、ECBによる資産買い入れプログラムなどの指針となる可能性がある。

ラガルド総裁は就任後初の記者会見で、「残念ながら、ECBにとって極めて有益になり得るタクソノミーを巡り、コルペールはまだ合意に至っていない」と指摘。「ECBはコルペールに合意到達を呼び掛ける」と述べた。

また「戦略的見直しにおいて、気候変動を取り上げる。このような特定の取り組みにおいて、どこでどのように参画できるかを検討していく」と語った。

戦略的見直しは来年1月から開始し、年末までに完了する予定。ECBのインフレ目標やその達成方法なども含まれる。